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第22話(9-2)※R18
その後なんとか珊瑚をイカせると、細い腰を抱えた。
まだ息の荒い珊瑚は身体に力が入らないのか、仰向けでぐったりしながらも横目で翔を見つめた。
「何?
そんな顔しなくてもすぐあげるから…!」
ちょっと待ってねー!とゴムを開ける翔の腕を指先で止める。
「あのさ…。
そのまま…ヤりたい?」
「えっ?」
「一応、検査受けたら、全部クリア…陰性だったけど…っ?」
恥ずかしいのかそっぽを向きながら答える珊瑚。
「いーの…?
え、生でヤっても珊瑚に負担かからない??」
「…知らねーよ。ヤったことねーし…っ!」
「俺も経験ないよ…っ!」
珊瑚の告白に舞い上がった翔は思わずそんなことを口にしつつ、嬉しそうだ。
「イヤなら別に…」
「光栄ですっ!! よし…っ!
初体験…しちゃう?2人で…(笑)」
冗談を交えながら珊瑚の頬に指先で触れる…
「…責任取れよ?」
ニヤリと笑い珊瑚も冗談で返すと翔は「喜んで…」と答えて、自身を恋人の後ろに宛がった…
ゆっくりと挿入していくと、珊瑚はいつもとは違う感触に少し戸惑いながらも鍛えあげられた恋人の背中に腕を回して抱き合った時、なんとも言えない満ち足りた気持ちになった。
「あっ…!」
「やーばっい…! すげーね…っ!
ちょっともう…何もしないうちからイキそうなんですけど…っ!!(苦笑)」
「えっ? 生ですると早漏になんの?」
「そうろ…っ?! 余計な日本語知ってるね…(苦笑) あ、うん。 大丈夫。
今ので持ち直した。ありがと。」
「…?
じゃあ早く満足させてよ…!」
「分かりましたっ!仰せのままに…。」
動き出そうと珊瑚の足を抱えた翔を止める。
「ん…っ、あ、待て!
…キス、してから…。」
「ツンデレ天使っ! たまらんっ!!」
「ん…。
ァッ! く…っ、は…ぁっ!」
「スゲー可愛い…っ。
好き。
愛してるっ!
I love youっ!!
ねー、繋がってるとこ見て?
Loveだよ、スゲーloveっ!」
「…もうちょっと言葉覚えてよ…。
それか黙って? なんか語彙で萎える…。」
「ひどい…っ(苦笑)」
「ここからは身体で示します」と、翔は気合いを入れて腰を打ちつつ珊瑚の前にも触れていく。
「もー、ヤバイっ。
ね、中に出してもいーい?ダメ?」
「…あとで掻き出せよ…?」
「うん…っ!」
「…っ!!
は…っ、あっ、ーーっ!!
ん…。ん、 …あつ…い…!」
中に広がる翔の精の温かみを感じた珊瑚は早く出さないと…と情事後にあたふたする翔にしばらくそのままでいたいと訴えた。
「…妊娠したらいーのにね…。」
「バカなの?するわけねーし。」
「でもそしたら結婚してくれるでしょ?」
「こどもをダシに使うやつとは結婚しない。
だいたい俺はまだやりたいのとがあんだよっ!
あいつら(弟たち)の面倒も見なきゃいけねーし…!」
「そーだねっ!
アッシュとかサチちゃんだったら俺の子って考えても違和感ないよね!
ちょっと若いパパみたいな?
もちろん、アビーもレニちゃんもフィンも可愛がるよ!」
「……。あそ。
どこまでもポジティブな脳ミソにある意味尊敬する。」
「そう?良かったー!
ね、次何する?
あ、1回中の出した方がいいのかな?
シャワーしながらえっちしよー。」
「いーけど…。
ってか、…溢れてきて…なんか気持ち悪い…。」
「えっ?!
あ、わっ!どーしよっ!とりあえず拭く?」
「ん…っ!
や、それお前のシャツだけど?」
「ほんとだ…っ!(笑)
ま、いーや。 平気?」
珊瑚の身体を拭いてから彼を支えて立ち上がらせる…。
「っ!! お前…っ!
どんだけ出したんだよっ!
めちゃくちゃ溢れてくる…!」
足を伝う体液に顔をしかめる珊瑚…
「ごめんー。溜まってて(笑)」
「もーいい!
このままバスルーム行ってシャワーする!
連れてけっ!」
決して小柄ではない(173cm)、細身だがカメラマンとして(小さな弟たちの兄としても)ある程度の筋肉もついた恋人を抱えてバスルームへ向かう翔はとても嬉しそうだった。
離れ離れになる現実はすぐそこまできているが、今は忘れて恋人同士の甘い時間を過ごすことにしたのだ。
珊瑚を横抱きにしたままキスを交わして、2人は微笑み合った。
End
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