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第23話(10-1)※R18

「帰りたくない…」 「…ウジウジすんな。 日本みたいに時間通りに電車来るとは限らないから早めに出るぞ…。」 散々抱き合って翌朝… 翔は恋人と離れなくないとシーツの上でジタバタしていた。 対する珊瑚は相変わらずドライで、さらに翔の心を切なくさせた。 「俺たち恋人だよね? 遠距離でも変わらないよね?」 「努力するんだろ、お互いに…。」 「うん…。 あ! そーだっ!」 「何?」 「ちょっとラブラブしてる動画か写真撮ろうよ。」 テンションを上げる翔に横目で疑いの眼差しを向ける珊瑚…。 「この前撮ったじゃん…。 SNSにまであげてさ…」 「もっとLOVEなやつだよっ! SNSにあげれないような…っ、濃いやつ!」 「……やだね。大人しく観光写真でも撮っとけよ。」 「えーっ?! お願い! …抜けるやつ、欲しい…。」 遠距離中のオカズ用だと宣言されて珊瑚はNo!と返した。 「もーケツも腰も痛いし、無理…っ! どーしてもって言うなら俺がお前にハメてるとこ撮ってやるよ。」 「それじゃ抜けない… えー…?! ってか、痛いの?大丈夫ー? 電車キツイんじゃない?」 空港までとか無理しなくていいよ、という翔に… 「お前バカだから一人だと寝過ごすか、財布スラれるか、乗り換え間違えるかするな。ついてく。」 「かわい。素直に"寂しいからギリギリまで一緒にいたいな。"って言ってくれていーのにっ!」 「…飛行機に乗り遅れたいみたいだな。」 「ごめんなさい…! ドイツ語の標識読む自信ないです。 ギリギリまで珊瑚くんと一緒にいたいのはこの俺ですっ! 身体キツイ中申し訳ないけど、空港まで見送りお願いします。」 乗り遅れると仕事に差し支えるので、翔はソッコーで謝った。 もちろん、ギリギリまで一緒にいたいのもある。 「いーよ…。」 ちょっと嬉しそうに頬を染めながら小声でそう答える珊瑚を抱き締める翔。 「かっわい…。 またキス写真と… キレイな裸も、撮っていい?」 「…っ!!」 翔の頭を叩く珊瑚。 「痛い……。」 ダメか…と落ち込む翔… 珊瑚は強引にキスを奪い、スマホのシャッターを押した。 驚く翔をベッドの端に座らせ、自分は彼の正面に立って上からキスを落とす。 手の中にあるスマホを翔に押し付けるとそのまま床に膝をついた。 「えっ?! …えっ?! 何…?もしかして…?」 動揺する翔のズボンのファスナーを開いていく珊瑚…。 「まだイケんの? …しょーがねーから口でしてやるよ…。」 「マジで…っ?全然イケるよっ!! え、撮っていーの?」 「ど…っかに流出させたらマジで殴るし訴えるからなっ!」 「しないよ!俺の専用だもん…。 ぅ、わ…っ! エロっ!」 口淫する珊瑚を録画していく翔… 早くも息が荒くなる。 「は…っ! あー、ヤバイ…。 めっちゃ気持ちいーよ、珊瑚…っ」 珊瑚の綺麗な金髪を撫でながらそう呟く翔…。 時折目を閉じて温かで丁寧な快感に酔いしれる。 「くっ! だから、舌ピは反則だって…っ!」 わざとイタズラな視線を贈る珊瑚に翔の限界は早い。 「ヤバイ…っ! 一回やってみたくて…せっかくなんで… ぶっかけていい?」 翔のリクエストを聞かずに、器用に喉の奥まで使い愛撫していく珊瑚… 翔は堪らず数回喉を突くと、一気に引き抜いて恋人の顔に向かって射精した。 「…エロ…っ! これでしぱらく抜ける…!」 「テメー…いいって言ってねーのに! 早漏っ!」 「確かに早いかも…あんだけヤったのに俺ってヤベーね(苦笑)」 「アホ…。 ベタベタする…早く顔洗いたい。」 「ごめん…。でもサイコーにエロくて綺麗だよー。」 「オカズになる? ね、俺が下宿先で落ち着いたらさ、 オモチャ用意してオンラインセックスしよ。」 「それいーねっ! オカズなるなる。でももう録画はいーよ。 顔と口洗ってキスしよっ。」 2人は翔が飛行機に乗るまでずっと、電車内でも空港内でもたくさんのキスを繰り返したのだった。 End

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