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遠距離恋愛編~浮気疑惑~ (1)

※浮気表現がありますが、結果的には未遂です。カップル固定。 ~LiT Jオンライン配信番組にて~ ボーカル Aoi ギター ゆーじ ギター サスケ ベース マツ ドラム 翔 Aoi「やぁやぁやぁ! まずはこの話題だよね。 見たよー!お持ち帰りだって?! ゴシップ紙に写真撮られてやんのー! 翔くんはモテモテだねっ!」 凪が媚薬を盛られた飲み会… 翔も参加していたのだ。 その際のスキャンダルが話題となっている。 翔「…話せば分かる! あれは誤解なんです…。」 マツ「それ浮気バレた時の常套句だよ?」 ゆーじ「ヤラセ? まぁそんな感じの写真だったけどね。 でも分からないよねー。 モザイクかかってたけど美女だったしね?」 翔「ヤってないよ! ホテル前で写真撮られただけ! 俺は潔白です!」 サスケ「へぇー? 翔の恋人さんは何て?」 翔「30分置きにかけてるけど、電話に出てもらえない…。。」 サスケ「必死過ぎ…っ!!(苦笑)」 翔「笑い事じゃねーの! マジで。 一応、身内情報だと怒ってはないみたいだけど…」 Aoi「えー、遠距離で浮気はヤバイんじゃない? どーすんの?」 翔「だから…してない…。 もうね、これ終わったら成田向かって 始発便で行ってくるから、ドイツ。」 マツ「マジでっ?!」 ゆーじ「いやいや、俺たち4日後LIVEなんですけど?!(笑)」 翔「優秀なローディーと後輩にメンテとか楽器のことは頼んでるから、俺ギリギリで会場行くね!ファンのみんな、大丈夫っ!安心してLIVEにきてね!」 ゆーじ「大丈夫じゃねーよ…(苦笑)」 翔「献上品持って直接謝りに行かないと…! 俺の天使めちゃくちゃモテるから他の人に取られたら大変だし、 なんつーか、恋人の身内に鬼みたいなのがいて早く解決しないと俺は命の危険が…!」 マツ「ウケる、頭角という角を出してる後輩の鬼(光輝)ね? お前本気でビビってるでしょ?(笑) まぁ確かに翔の恋人さんはめちゃくちゃ美人だもんな! フツーに考えて翔が付き合えるレベルじゃないもん!」 Aoi「マジで綺麗な子だよね。 若いし、ハーフだし… 特に腰からヒップラインがすげーエロくて…」 翔「おいっ! ナニ俺の天使でエロいこと想像してんだよ! お前バイだって知ってるんだからなっ! 俺の敵っ!」 Aoi「翔と別れたら俺と付き合ってくんねーかな?」 翔「Aoiマジ黙って! 別れねーしっ!」 ゆーじ「俺はおとーとの方が好みだけどね。 あ、好みって言っても小動物みたいな感じが好きなだけで恋愛感情じゃないけどさ。 恋人にするには若すぎるし…」 マツ「でた。 お前ちっこいの好きだよな、顔に似合わず(笑)」 ゆーじ「うるせーよっ!」 サスケ「ってか、翔、シロなら献上品?お詫びの品はおかしいでしょ?」 ゆーじ「あれ何?」 隅に置かれた大きな紙袋を見てゆーじが聞いた。 ブランドの物ではなく、家電量販店の紙袋だ。 翔「あー。カメラ…いつか欲しいって言ってたやつ…。」 Aoi「高そー…」 サスケ「あー、クロなんだ!」 マツ「クロだねぇ…。」 翔「……。」 ゆーじ「よし、この辺でいじめるの止めてあげる。 ところでリスナーから質問多数なのが、結局翔の恋人さんはハニーなの?ダーリンなの?って内容なんだけど?」 翔「俺の天使は…ハニーでもあり、ダーリンでもあるんだよ…。」 Aoi「まさかのリバかよ(笑)」 サスケ「え、何?専門用語分からん。 ヤベー、BLカップル深ーいっ!」 翔「これ以上は喋らないからな! 聞きたいならお前らも自分の性癖晒せよ!」 ゆーじ「俺は浮気公認派だよー!」 マツ「イメージ悪っ。 もういい、曲いこー!」 この仕事の前… 翔はみなと紅葉に会いにきていた。 珊瑚が電話に出てくれないので、ひたすら土下座の動画を送り続けているが、既読スルーの状態なのだ。 「珊瑚? 一昨日話した時は別にフツーだったけど? あんたの浮気のこと知ってたよ…。 多分誰かがご親切に珊瑚のSNSにメッセージでも送って知らせたんじゃない?」 みなの読みはだいたい合ってるのだろう… まさか本当に記事になるとは思わず、後手後手に回ってしまい危機的状況だ。 「そっか…。何も言ってなかった?」 「下品な写真とは言ってた。 アホだね、あんなん撮られて。 説明してないの?」 「ごもっともです…。 紅葉くんは…?あの、何か情報あれば教えて欲しいんだけど。怒ってた?」 「怒ってはなかったよ。 でもなんか…声が元気なかった…。」 「そうかな?」 「うん…。」 「まぁ、あんたたちにしか分からないものがあるからね。」 イトコのみなには分からなくても双子ならではのシンパシーを感じたのだろうか、紅葉も少し元気がない。 「あ、翔くん、そろそろ逃げた方がいいかも。」 「何?」 「もうすぐ光輝くんが来るって。」 「!ヤッベーっ! じゃあ俺、仕事行くね! 明日の朝イチでドイツ行って謝ってくる!」 「あ!あの、翔くん…っ!」 「はい…?何、紅葉くん…? 今回はちょっと実家に寄る時間ないかもなんだけど…」 「そうじゃなくて…珊瑚のこと…。 …ちゃんと大事に出来ないならお別れして下さい。」 いつもとは違い、厳しい言葉を向ける紅葉…。 「…! 申し訳ない…!ごめんなさい…。 今、それしか言えないけど…。 ほんと、これからはちゃんと大事にする…! 約束します。」 翔は頭を下げて仕事へ向かったのだった。

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