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遠距離恋愛編~浮気疑惑~(3)※微R18

少し落ち着いて、適当に冷蔵庫の中のものをつまみながら軽い食事を済ませる。 ビールは飲む気分になれず、炭酸水をもらった。 「ねぇ…あれ何?」 「あ、カメラ…。 プレゼント…。」 翔は床に置きっぱなしだった紙袋を珊瑚に手渡す。 「いーの? …めちゃくちゃ高いよ、これ。」 「うん、いい。 俺のお詫びの気持ち。 それに珊瑚にはもっといい写真撮って欲しいから。」 「じゃあ貰おうかな…。ありがと。」 「ん。 …チューしていい?」 手は繋いでくれてたけど、今の一言で離される。 「ダメ。 俺まだ怒ってるよ?」 「……はい。」 「あの写真の女より俺の方が美人?」 「もちろんっ!!当然です! 珊瑚は俺の天使っ!」 「…何でもしてくれるんだよな?」 「…坊主は勘弁して…?」 「坊主?」 昔からの日本の詫びの入れ方なのだと説明すると、剃るなら下だなと楽しそうな珊瑚… 翔の手を引き、狭いバスルームへ向かった。 「えっ、マジで?! マジでやるの?」 シェービングクリーム(珊瑚はほとんど使わないので翔が買って置いていったもの)と剃刀を手に楽しそうな珊瑚とビビりまくる翔。 「誰にも見せれない身体にしてやるよ。」 それで珊瑚の気が済むのならと身体を差し出すが、肌の敏感な部分に当たる剃刀の感触に怯える翔。 「刃が怖いんだけど…っ!」 「なら勃たせんなよ。変態…。 次、ここを女に触らせたら去勢すっからな!」 いつもの調子で悪態をつく珊瑚…。 「ひぃ! ごめんなさいー!」 器用に剃り終えるとシャワーで流して満足そうな珊瑚と羞恥心に震える翔… 「股間がスースーする…! ヤベー…他人に見られたら相当恥ずかしいよ、これ。」 シャワーを浴びて、一気に気が緩む翔。 時差ボケでふらふらする身体はそろそろ限界だ。 とりあえず同じベッドには入れてもらえるらしい。まぁら他に寝れる場所もないし…? さすがに自粛しなきゃと思いつつも恋人に触れたい… シャワーから上がって、部屋着の下だけを身に付けた珊瑚が翔の腰を跨いだ。 そのまま翔のジーンズのベルトに手をかけてカチャカチャと外しにかかる。 「…脱いで?」 「はいっ!」 全裸で珊瑚の隣に並びつつ、手を出せないもどかしさ… しかも珊瑚まで脱ぎ出して、翔に擦り寄ってくる。そのまま下半身を密着させてきて、慌てる翔…。 「ちょっ…! あの、珊瑚くん? 我慢出来なくなるんだけど…?」 「お前は動くな。」 「はい…。」 珊瑚に言われるがまま、横を向いて抱き締め合って、足を絡ませる。 興奮で勃ち上がった自身が珊瑚のそれと触れ合い、思わず腰を揺らしたくなるが、その度に動くなと言われ待ての状態は続いている…。 海と同じ色の綺麗な瞳が翔を捕らえた…。 「俺のこと好き?」 「好きです! 愛してますっ!」 「俺と…SEXしたいの?」 「今すぐにでも!」 「俺を抱きたい?…それとも抱かれたい?」 「抱きたい…っ! けど、珊瑚がしたい方でいいよ…っ!」 「手、こっち…。 下は触るな。 ん、…キスして?」 言われた途端に噛みつくようなキスをする翔…。 珊瑚の舌ピアスを追いかけるように自身の舌を絡める。 「ん、ふ…っ。」 緩く腰を回して翔のモノと自分のモノを擦り合わせる珊瑚…。 翔はヤバイヤバイ…と呟きながら快感に耐える。 もうイキそうだという寸前で、珊瑚はリモート用のシャッターボタンを押した。 「はっ?」 「もらったカメラ、試してみた。 …ほら…! 最高でしょ?」 全裸のままカメラを取りにいく珊瑚…。 撮った写真を見せてもらうと、ギリギリで局部は隠れているが、完全にアウトなベッド写真…。 しかも直接2人を写したものではなく、部屋にあった鏡越しに完璧なアングルで撮影されている。 「これ、SNSにあげろよ。」 「えっ?! 珊瑚…(苦笑) いや、これ…捕まんないかな?」 「スマホで動画も撮ってる。 そっちは捕まる(笑)」 「マジか…っ(笑)」 翔がシャワーを浴びている隙に仕掛けたのだろう。こちらは完全にベッドにレンズが向けられていた。先程の恥ずかしいやり取りも全部記録されている…。 「次、浮気したらネットに流すからな。 お前のツルツルパイパン…!」 「え…、それは…っ! 分かった…、いーよ…。次とかないし。 その画像と動画あとで俺にもちょうだいね? …で、えっと…続きは? していいの?ダメ?」 「お預けに決まってるだろ…っ!」 服を身に付けた珊瑚は新しいカメラに夢中である。

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