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遠距離恋愛編~浮気疑惑~(4)※R18

翌朝… 向かいのパン屋でコーヒーとプレッツェルを2人分買って、摘まみながら駅までのんびり歩く。 「毎日電話するから…」 「あの鬼電は止めろよ。 スマホのバッテリーなくなる。」 「あ、ごめん…(苦笑) 珊瑚もたまには電話してね?」 「いーよ…。」 そんな他愛ない話をしながら珊瑚の仕事場へ付いて回る翔。 「カメラどう?」 「いい感じ…。ほら…!」 午前中撮影した花や景色の写真を見せてもらう。 「ほんとだ。綺麗だねー。」 「でもやっぱり、オプションのレンズも欲しいな…。」 「いいよ。クリスマスプレゼントでいい?」 「買ってくれんの? ってか俺もクリスマスプレゼントくらいあげるし。 …今度そっちに行ったら一緒に買いに行こ。」 「分かった…。デートしよーね。」 ランチは珊瑚の先輩方とも一緒に近くのレストランへ行き、ご馳走になった。 片言の英語(と、ほぼ日本語)なのにどんどんコミュニケーションをとっていく翔に驚く珊瑚… 「ちょっとなら抜けれるから…! 駅まで送る。」 そう言って翔の手を引き、駅構内の有料レストルーム(トイレ)に入る。 「珊瑚…っ、さすがに…ここはマズイって!」 翔の首筋にキスマークを付けながらベルトを外しにかかる珊瑚をなんとか止めるが… 「期待…してるくせに…!」 下を触られ、耳元で囁かれて、言葉に詰まった翔は珊瑚の頭を抱き寄せて唇を重ねる…。 抱き合いながらのキスはとても気持ちがいい…。 やっぱり珊瑚でないとダメなのだと感じる。 「静かにしとけよ?」 「ん、分か、った…っ。…うっ、は…ぁっ!」 珊瑚の巧みな口淫にあっという間に上り詰める翔… 「剃ったからやりやすい。 思わぬ利点ってやつ?」 「お願い、咥えながら喋らないで…っ!」 狭い個室に膝をついて上目遣いで翔を見上げながら口元だけで笑う珊瑚は自らのベルトを外した。 左手は翔のモノに添えつつ、舌ピアスを巧み操り口淫を続け、右手で自慰を始める珊瑚。 その痴態に翔は眩暈を覚えた。 「っ!ヤバ…っ!…イクっ!」 「ん…。」 白濁を飲み込み、立ち上がると個室の壁に背を預ける翔に口付ける珊瑚… 「んん"っ!!」 「ふ…っ、多かったからお裾分け…。」 自分の出したもののマズさに本気で顔をしかめながらなんとか飲み込む… 「うぇ…っ! まっず…!」 「えー?味わうからだよ。 ねー、俺のは?…してくれないの?」 下手だと言われながらもなんとか珊瑚をイかせて、教えられた通り躊躇わずにすぐに飲み込めば、さっきよりは平気だった。 珊瑚のだからかもしれないが… 口を濯いでから、改めてキスをした。 人通りは少ないけど…、駅の構内で。 しかもトイレの前で…(苦笑) 「またすぐ逢えるよ…。」 「ん。もう浮気すんなよ?」 「出来ないでしょ、アソコがツルツルなんだからさ(笑)」 「そーだった(笑)」 「いっぱい写真撮ってね。…頑張って。」 「うん…。翔もLIVEとか頑張れよ。」 そう言って珊瑚はもう一度キスをして、翔を見送った。 ランチの時に珊瑚の先輩(プロカメラマン)に撮ってもらったツーショット写真をブログにアップし、メンバーにも無事仲直りしたので今から帰るとLINEし、飛行機に乗り込む翔。 ほぼとんぼ返りだが、やはり顔を見て直接謝罪出来て良かった。 今回の事件は自分が悪いのだが、翔自身も本当にキツくて、改めて遠距離恋愛の難しさを感じた…。 「解決策は多分そんな多くないけど…、ちゃんと考えないと…」 そう呟いて目蓋を閉じる。 帰国したらすぐにLIVE会場へ向かわないといけない。翔は少しでも身体を休めることにした。 一方珊瑚はその日の仕事が終わると、翔の記事を載せたゴシップ紙にメールを送った。 浮気写真ならこれぐらいのやつを撮ってから記事にしろとの一文をつけて…自身のHPのアドレスを張り付けた。 その珊瑚のHPには昨夜撮影した芸術的で刺激的なあの一枚の写真が作品としてアップされていて、大きな話題となった。 帰国した翔は無事にLIVEに間に合ったとホッとしていたが、メンバーからは散々弄られまくった。 「お熱いっスね。あの写真も相当ヤバいけど、キスマもやべーよ?」 「…そう?…写真??」 「とりあえず翔の恋人って怒らせたらダメなんだねっ!もう浮気すんなよっ!」 「だからしてないって!」 「はるばるドイツまで行ってラブラブしてきたんだね。エッチだけじゃなくてLIVEも頑張ってね。」 「何…? いや、LIVE頑張るけどさ。 エッチはお預けだったよ? ちょっとはね、ほら…いろいろしたけど…!」 「そこは認めて良くない? あー、別れなくて残念ー! でもまぁ、良かったね。」 翔があの写真の掲載を知るのはもう少し後だった。ちなみにこのLIVEの後に光輝に捕まって時差ボケの中、延々と説教をされたのだった。

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