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遠距離恋愛編~2人の距離~(3)※R18
「ラブホかと思ってた…。」
LIVE後、メンバーやスタッフと食事を済ませて約束通りホテルへやってきた2人…
ほろ酔いの翔はご機嫌で珊瑚を後ろから抱き締めた。
「んー?
ラブホもいろいろ揃ってていいけどね。
せっかくなら夜景とかさ、見えた方が雰囲気出るじゃん?
しかもこのバスルーム良くない?
ガラス張りー!
お風呂一緒に入ろ?」
翔に頼まれて、LIVE前にチェックインと彼の車を預けにきた珊瑚はその外観からもしかしてと思っていたが、
彼が予約をとってくれたのは夜景の綺麗な広めの部屋で、多分そこそこ値段の張るホテルだった。
珊瑚は紅葉と違ってあまりお風呂に拘りを見せるタイプではないが、まぁたまにはいいかと一緒に湯船に浸かることにした。
翔はご丁寧にもファンからプレゼントでもらったという入浴剤を入れて恋人と向き合った。
「何で泡風呂…?
髪上げたいのに…」
「恋人とお風呂って言ったら泡風呂が定番なんだよー。
ほら、シャワーで流してから触れば大丈夫!
安心して!日本は水の豊かな国だから!」
「知ってるけど、慣れなくて…。」
日頃から節水が身についている珊瑚は多少戸惑いながらも滑らかな手触りは気に入ったのか、腕にお湯(と泡)をつけて楽しんでいるようだ。
翔はその腕を自身の方へ引き寄せて腰を抱くとキスを仕掛けた。
「ん…。」
鼻にかかった珊瑚の微かな声がスイッチになり、2人の距離がゼロになるまで身体を密着させて全身に手を這わせながら舌を絡ませる…。
「はっ…、ヤバイ…!」
「ん…?」
「LIVE後でアドレナリン出てんのかな?
めっちゃ興奮する…っ!」
「…このままする…?」
「挿れるならベッドがいい。
けど、ちょっと…一回イカせて?」
「いーよ…。
その余裕ない感じの顔好き。」
珊瑚はイタズラに笑って翔の鼻に軽く歯を立てると、緩く勃ち上がった自身と既に臨戦体制の翔のモノを一緒に握って腰を揺すった。
「ココ…好きでしょ?」
「っ!うんっ!…ヤバイ…っ!」
時折、彼の好きな裏スジや先端の窪みを絶妙なタッチで刺激しながら、ディープキスでは何度も角度を変えて舌を絡めたり吸ったりを繰り返す…。
ふいに当たる珊瑚の舌ピアスの感触が刺激的だ。
翔は堪らず珊瑚の後孔に手を伸ばした。
「ちょっ!無理だって…っ!」
「分かってる…!触るだけ…!」
泡の滑りを利用して指を一本、ほんの少しだけ挿入させてイイ所を探りながら動きを合わせる…。
「ぁ…っ!は、ァ…ッ!」
「くっ…!」
キスをしながら2人で達する…!
温めのお湯だが、逆上せそうだ。
「…ね、指…、やだって。
お湯入ってくる…っ!」
「あ、ごめんー。」
珊瑚の抗議に慌てて指を抜き、男にしては細い腰を抱いた。
「なんか…エロイお湯になったね?」
「バカっ!
早く上がろう…
…結局シャワーしなきゃじゃん?」
泡風呂の良さがイマイチ分からない珊瑚はそう言うとシャワーコックを捻った。
適当に身体と髪を拭いて、水を少し飲むとベッドへ。
念のため家から持ってきたバスタオルを敷いて、その上に珊瑚を組敷いた。
「あ、後ろからにして…っ!」
「何で?
今更恥ずかしいの…?」
「いーから…っ!
ん、ゆっくりヤって…!」
「うん、久々だもんね?
ん、狭…っ!」
「言わなくていいから…っ!
はっ、ん…!」
「可愛い…っ!」
珊瑚の美しい背中から腰のラインにキスをしたり、舐めたりしながらゆっくりと慣らしていく翔…
自分にだけ開かれるようになった身体はどんどん翔好みになっていく。
それが堪らず嬉しくて、愛しくて…丁寧に愛撫を続けた。
「ん…、ぁ、そこ…っ、ん。気持ちい…っ!」
控え目だが、珊瑚はちゃんと伝えてくれるし、反応もめちゃくちゃ可愛い。
「堪んないね…っ!
もう挿れてもいい?」
「うん…。いーよ。
このまま…?
翔LIVEだったし、疲れてない?
…上、乗ってあげよっか?」
「まーじーでっ?!
今日珊瑚が見てるからスゲー気合い入って、ドラムソロもめっちゃ頑張ったんだよ!」
「知ってる…!
だからご褒美やるよ…。」
体力的は大丈夫なのだが、せっかくなのでお願いすることに。
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