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マジかっけー! 応援団団長・土方誠 2

 女扱いされ続けた反動で、男っぽいものに強い憧れを抱くようになった俺は中学で柔道部、高校ではアメフト部への入部を希望したが、骨を折ったらどうする、とか、顔に怪我でもしたらせっかくの美人が台無しだ、とかで、どれもすべて却下された。  親には内緒で入部テストを受けた運動部もあったけれど、あらゆる点で不合格。向こうから断られるパターンがほとんどで、たとえ入部できたとしても、身長も体力も筋力もない、この細い身体では到底通用しなかっただろう。『色男、金と力はなかりけり』なーんてことわざを引用している場合ではない、男としてはとっても不名誉なことなのだから。  スポーツでの男らしさの追求を諦めた俺はそれならば勉学でと、比較的男子が得意科目とする理数系を頑張り続け、工学部へ進学したいと言い出した時、御袋は渋い顔をしたが「美佐緒が学びたいというものをやらせておあげなさい」と言って味方をしてくれたのは意外にも品子ババアだった。  物心ついてからの、俺の扱いに対する罪滅ぼしのつもりかもしれないと、その時は好意的に捉えたが、今はいくら抵抗していても、いずれは自分のあとを継ぐのだから、とりあえず好きなようにやらせておこうと考えたのではないか。  ババアたちの思い通りになるつもりはないけど、男らしいイコール理数系という漠然とした考えのみで進学を決めた俺に将来の目標を述べよというのは酷な話ではある。

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