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マジかっけー! 応援団団長・土方誠 8

 さてさて、これだけ青柳が謝っても、小太り男はまだ怒りが収まらないらしい。 「近頃は女のケツばかり追っかけている軟弱なヤツが多くて情けないぜ。なあ、土方」  ところが、土方と呼ばれた二枚目は俺たちに向かってゆっくりと頭を下げた。 「こちらも注意が足らなかった、申し訳ない」  それから不満そうにしているデブの連れを促すと、その場から悠々とした足取りで立ち去った。しばらく沈黙が続いたあと、気を取り戻した青柳は青ざめた顔で「ああ、恐かった、心臓が止まるかと思った」とつぶやいた。 「あの連中にここで会うなんてさ、マジ、ビビッたよな」  彼らの正体を知っているらしい赤木に、今の二人連れは誰だと訊くと「応援団団長の土方誠(ひじかた まこと)っていう人と、副団長の黄山良介(きやま りょうすけ)ってデブだよ。二人とも機械工学の三年だって」という答えが返ってきた。 「応援団?」 「運動部の試合なんかがあると、その会場に行ってフレー、フレー、ってやってるアレさ」  応援団をネタに、大判のタオルで冷や汗を拭き終えた青柳と赤木の会話が始まった。 「ボクたちの親の時代に全盛だった、ツッパリって呼ばれていた人の格好みたいだよね」 「高校野球の応援とか、そういうのならともかく、大学にきてまであんなこと、普通はやらねえよな」

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