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最悪ライバル プルプル女 2

「……次、さんっさんっななびょーしっ! それーっ!」  ピッピッピッ、と笛や太鼓の音も賑やかに、三三七拍子のリズムをとる応援団の面々、これは彼らの練習風景のようだ。ラグビー部の試合が近いので、それに合わせて応援の練習をしているのではないかと赤木が言った。 「このぶんじゃ、団の二人はこっちの練習には来られそうにねえな。青柳のヤツ、今日はビビらなくて済んで助かった、とか何とか言うぜ、きっと」  団の二人とは土方さんと黄山のこと。憧れの人と会えないとわかりガッカリする俺の耳に、聞き覚えのある声が飛び込んできた。 「それでは、神奈川理科大学校歌斉唱!」  凛として高らかに響くその声は土方さん、彼の合図で団員たちが野太い歌声を上げたのだが、どう見てもダサいこの光景、イマドキの女子大生ならせせら笑いそうなものを、俺の近くにいた女の子たちがキャアキャア言って騒ぎ始めた。 「……ねっ、やっぱりイケてるでしょ?」  彼女たちのお目当ては土方さんだとわかると、何だか不愉快になってきた俺、えっ、ちょっ、ちょっと待った、この気持ちはいったい何なんだ?  土方さんは俺が理想とする男のあるべき姿、女顔なんかじゃなく、ああいう男に生まれたかった、そう思っていたはずだ。

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