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御宅訪問 お邪魔しま~す 8
すると、突起への愛撫を舌に任せたあとの手が下に伸びてきて、ジーンズのジッパーを下ろしてとうとうメインの部分に触れたため、俺は「ひゃあ」とまぬけな声を出した。
「そ、そこまでは……御勘弁を」
「すっかり元気になってるけど、このままでいいの?」
いいわけないけど彼の手に委ねるなんて、そんなの……いいのか?
戸惑う俺の返事を待たずに、聖爾はソレを優しく、ゆっくりと扱き始めた。他人の手でされるのなんて、もちろん初めて。たちまちイッてしまった俺を激しい羞恥心が襲った。
俺ってば、いったい何やってんだよ? どうして聖爾とこんな関係にならなきゃ、って、俺が「こんな関係」を望んでいた相手は土方さんじゃなかったのか?
黒い髪、きりりとした若武者風の顔立ち。その人の姿を思い出したとたんに、熱に浮かされていた俺は正気を取り戻した。
貞操の危機一髪、その手を封じた俺が「もうイヤだ、これ以上はやめてくれ」と拒否すると、ここまできてそれはないだろうという不満の色が聖爾の顔にありありと浮かんだ。
恐らく彼のモノも爆発寸前、それを取り止めだなんて男なら不服と思って当然だが、俺は頑固に主張した。
「嫌いじゃないって言っただけで、こんなことをしていいとは一言も言ってない」
「そんな……僕の念願だったのに、これで終わりだなんて納得出来ないよ」
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