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ミスコン終了 それマジっスか? 7
舞台上でのハプニングには触れず、教授はそう言ってコンテスト参加者の健闘を讃えた。
「土方くんの尺八があの場で聴けなかったのは残念ですがね。せっかくあそこまで頑張って練習したことですし、本人も心残りでしょう。この秋にでも演奏会を開きますかね」
「演奏会ですか?」
白井さんと黒岩さんが目を輝かせて、同時に訊いた。
「ええ。みんなの上達ぶりを披露し、発表する機会があっていいと思いますよ」
しばらくして、いったんその場を抜けようとした俺に気づいた聖爾は「土方たちを呼びに行くの?」と心配そうに訊いた。
「あっちは何といっても応援団だからね。かなり盛り上がって、ヘタするととんでもないことになっているかもしれない。二人を連れて、さっさと戻ってきた方がいいよ」
そう聞かされると、さすがに不安になる。うなずいた俺は階段を上り始めたが、そこで俺が目の当たりにしたのは、これぞ大学生の宴会の真骨頂とでもいうべき凄まじい、だが、救急車の出動率が高い神理大の飲み会ではよくある光景だった。
テーブルの上には枝豆の殻、食べかけの焼き鳥、ビール瓶に一升瓶が散乱した、まさに阿鼻叫喚の酒乱地獄。ヘベレケに酔った学ラン姿の連中が盛り上がり、奇声を発している。
と、こちらに気づいた一人が「あっ、ミサオさんだ!」と叫び、いかつい男共にたちまち取り囲まれる俺、ゲリラにとっ捕まって捕虜にされたような恐怖の場面を体験中。我らの勝利の女神とさんざん俺を持ち上げた彼らは改めて礼を言いたいと申し出た。
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