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先生は俺が着替え終わってからお風呂場から出ると言っていたので、慌てて身体をバスタオルで拭いてからだっぼだぼの先生の服に着替えた。
上はいいとして、下の服は本当にだぼだぼで全身をファッションとして評価するにしても近年稀に見るダサさ。
これを先生に見られないといけないのかあ……と思いつつも「もういいですよ」と声をかける。
するとすぐに半透明の仕切りから先生が出てきて、身体も髪の毛も濡れている先生と目が合った。
「っわ!!」
「っ、びっくりした……なに」
「人妻の裸を見た気分です」
「……は?」
一瞬だけ目に入ってきた、先生の綺麗な身体がお湯で濡れている光景。
本当に本当に見てはいけないものを見てしまった気分になって、俺は先生に背を向けるように壁に張り付いた。
すると先生は俺の行動に気づいてから控えめに笑って、バスタオルで髪をわしゃわしゃと拭いている音が聞こえた。
「そんな反応しなくても。男どうしなのに」
「……そうですけど」
「ああ、俺がおまえのこと狙ってるなんて言ったから意識しちゃった?」
「違う!」
否定するためについ振り返ってしまった。
そうするともう一度先生と目が合って、俺の顔に気づいた先生がにこっと笑った。
その顔はあまりにも破壊力がありすぎて同性の俺ですらきゅんとしてしまいそうになったくらいだ。女の子が見たらたぶん倒れるぞ。
頭にバスタオルをかけたままの先生がパンツを履き、俺もまともに先生のことを見れるようになったところで今度は壁に背中を預けることにした。
……というより、見てしまった。
先生がパンツを履く一瞬前の、先生のあれを。
俺は男の裸をたくさん見た経験はそんなにないし、見たとしても中学の修学旅行とか水泳の着替えのときくらいしかない。
そもそも男のそれなんて見たくもないし、興味すら湧いたことがなかった。
俺でかいんだぜ〜って言いながら馬鹿みたいに自分のそれを掴んでぶんぶんと揺らしている大馬鹿クソ粗チン野郎は今までにはいたけれど、少なくとも俺の方が大きさはあったから俺も小さい方ではないんだと思う。たぶん。
まあ簡単に言うとその大馬鹿クソ粗チン野郎よりは俺の方がでかかった。
だから平均的なサイズとか、そういうのはよくわからないけれど……たった一瞬見ただけで、すぐにわかった。
先生の、めちゃくちゃでかい……
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