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第一章・5

「……結城くん」  じっと彼の絵を見ていると、熱い感情の昂りを感じる。  そしてそれは、白穂の身体にも変化を及ぼした。  もじもじと身体を揺すると、白穂はそっと手を性器に伸ばした。  そこはゆるりと勃ちあがっており、熱く脈打っている。 「だ、ダメだ。結城くんで、結城くんの絵を見てこんなことするなんて」  そう思っても、感情を抑えられない。  Ωとしての発情を迎えたことは、まだ無い。  だが精通は済んでいるし、思春期の少年が持つ性欲もすでに備わっている白穂だ。 「はぁ……、はぁッ。結城くん……、あぁ、結城くん……ッ」  デッサンの希を見ながら、白穂は夢中でペニスを擦った。  手に、とろりと先漏れの体液がこぼれる。

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