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第一章・9

 指を二本入れて白穂の後膣をほぐした後、希は白穂と眼を合わせた。 「沖くん、正常位とバック、どっちがいい? 初めてなら、バックの方が……」 「正常位!」  初めてのセックスを、憧れの希と。  こんな幸運に、乗らない手はなかった。  夢にまで見た交わりは、彼の顔を見ながらイきたいのだ。  白穂の即答に希は少しだけ、くすりと笑った。 「解った。じゃあ、このままイくよ」 「ん、っく。あぁ、あ! はぁ、あぁ!」  挿入ってくる。  結城くんのが、僕の内にぐいぐい押し挿ってくるぅ! 「あぁああ!」  もうそれだけで、白穂は精を飛ばしてしまった。 「あ、僕……、もうイッちゃった……」  途端に恥ずかしさが込み上げて来たが、希はそれを笑ったり馬鹿にしたりはしなかった。 「発情してるんだから、しかたがないさ。何度でも、イッていいんだよ」 「ぅあぁあ、結城くぅんン……」 「じゃあ、動くから」  希は、ゆっくり腰を入れ始めた。

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