10 / 76

第一章・10

「あ、はぁッ! 結城くん、結城、く、んんッ!」 「希、でいいよ。白穂」 「ふぁ、あ。の、希……。希ぃい!」 「いいよ。イイ感じだよ、白穂」  希の律動に併せて、白穂は夢中で腰を振っていた。  何、これ。  何、これぇ……。  何も、何も考えられない! 「んぁ、あ! いいッ! 気持ち、悦いぃ、希ぃ!」 「僕もすっごく感じてるよ」  白穂は何度も何度も、絶頂に達した。  そのたびに精を吐き、エクスタシーに酔った。 「ね、希。もう、欲しい。希のが、欲しい!」 「それはダメ。妊娠したら、どうするの」  代わりに、と希は勢いよくペニスを抜いた。  白穂の内壁の襞が引き攣れ、信じられないほどの快感が体幹を貫いた。 「ひぁあ、あ!」 「ご褒美だよ、白穂」  希は、白穂の胸から腹にかけて、温かな精をほとばしらせた。

ともだちにシェアしよう!