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第一章・10
「あ、はぁッ! 結城くん、結城、く、んんッ!」
「希、でいいよ。白穂」
「ふぁ、あ。の、希……。希ぃい!」
「いいよ。イイ感じだよ、白穂」
希の律動に併せて、白穂は夢中で腰を振っていた。
何、これ。
何、これぇ……。
何も、何も考えられない!
「んぁ、あ! いいッ! 気持ち、悦いぃ、希ぃ!」
「僕もすっごく感じてるよ」
白穂は何度も何度も、絶頂に達した。
そのたびに精を吐き、エクスタシーに酔った。
「ね、希。もう、欲しい。希のが、欲しい!」
「それはダメ。妊娠したら、どうするの」
代わりに、と希は勢いよくペニスを抜いた。
白穂の内壁の襞が引き攣れ、信じられないほどの快感が体幹を貫いた。
「ひぁあ、あ!」
「ご褒美だよ、白穂」
希は、白穂の胸から腹にかけて、温かな精をほとばしらせた。
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