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第二章 モデルになるよ
「う……」
「お目覚めだね、白穂」
だんだんハッキリしてくる意識を、白穂は傍に腰かけている少年に集中させた。
「……結城、くん?」
結城くんだなんて、と希は微笑んだ。
「希、って呼んでよ。さっきみたいに」
「さっき?」
さっき、僕は。
結城くんをデッサンしていて……、急に発情して……。
それから……。
『結城くん、お願い! 僕を、僕を抱いて!』
「あ、あああ。あああああああ!」
「思い出したみたいだね」
「ご、ごめん! 何か僕、普通じゃなかった! ごめん!」
白穂はもう、この場から消えて無くなりたかった。
まさか、Ωの発情があそこまでだったなんて!
正気を失くして、ただ本能のまま性欲をぶつけた。
情を貪り、あさましく腰を振った。
「ごめん……」
もうそのまま、白穂は布団を頭から被ってしまった。
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