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第四章・2

「ふふっ」 「笑ったりして、どうしたのかな?」 「こうやって見つめ合ってると、照れるな」 「いまさらどうしたんだい? 僕と君の仲なのに」  それもそうだね、と白穂はもじもじと服の裾をいじった。 「あの、さ。ピル、ちゃんと飲んでるんだ。あれから」  もう、10日以上経つ。 「赤ちゃん、できないから。だから」 「それ以上、言わなくてもいいよ」  二人で、そっとキスをした。  それは次第に熱を帯び、舌を絡めた濃厚な口づけになった。 「僕たちは今夜、本当に結ばれるんだね」 「頑張った白穂に、ご褒美をあげるよ」  囁き合いながら、キスを交わしながら、二人は白穂の部屋へ向かった。

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