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第四章・6
「うぁ、あ! はぁ、あ、あぁ! んあぁあ!」
目が、チカチカする。
脳が、痺れる。
「あぁ、あ……。お腹の中、熱いぃ……ッ」
「白穂」
希は、呆然としている白穂を優しく抱きしめ、肌を寄せた。
「す、ごい。あぁあ、んんぅ……」
体内の希が、まだ震えている。
その刺激に、白穂はまた精をとろりと吐いた。
「抜くよ」
「あ、待って。もうちょっと、待って……」
白穂は、ひとときの甘い快感を思う存分味わった。
「今、僕たちは一つに溶け合ってるんだよね」
「そうだよ、白穂」
いっそのこと、もうこのまま離れたくない。
そんなことさえ、考えた。
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