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第七章・5
「白穂、改めて君のお父さんに、話したいことがあるんだ」
「え? いまさら、何を?」
「君を妊娠させた以上、けじめはつけないとね」
「僕は、希が喜んでくれただけで、充分なんだけどな」
それでも希は、白穂と共に階段を下りて、父のいるリビングへと向かった。
父親はソファにどっしりと構え、まるで希がやって来ることを知っていたかのようだった。
その対面に希は座り、白穂はその隣に腰かけた。
「お父さん、沖くんを妊娠させたのは、この僕です。大切な息子さんを身重にしてしまったこと、このとおりお詫びします」
深々と頭を下げる、希。
父は、心配そうな白穂を見て、言った。
「通っていた高校は、自主退学させられたよ。白穂の未来が、閉ざされたんだ。結城くん、この責任はどう取るつもりなんだい?」
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