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どっとはらい 4
きしり と音がして、眼球がこちらを向く。
「ぃ、いやいや!今動きましたっ‼︎」
「それは消臭スプレーを掛けた事によって急に水分を吸って撓んだ訳です」
止めとばかりにもう一度消臭スプレーを掛けた。
「え じゃあ、世の中のお化けって……」
「まぁ大体これで決着つきます」
ほぅ と詰めていた息を吐き出した。
「世の中の心霊現象の大体は勘違いで、残りの大体は科学的に証明できます、更に残りの大体はマーキングが原因です。こう言った人形に消臭スプレーなんて吹き付けないでしょう?」
そう説明を終えられてしまうと、そうなんだ としか思えず、とりあえずこの人形をどうするか尋ね掛けた。
「これはこちらで処分しておきましょう。大神氏には私の方から連絡を入れておきます」
「そうですか、助かります」
またこれを抱えて帰る事になったら……と思うと生きた心地がしなかったからだ。
出されたお茶に口を付けると、熱すぎると感じた。
そう、さっきまで寒いと思っていたのに……
「人間って現金ですね」
なんとも言えない体験だったと、頭を下げて事務所を去った。
ふらり と奥からハルキが出て来るが、その下半身は一切隠す物がなく、その身に着けているのは粗い生地のシャツのみだった。
「 んっ。ししょ 帰られまし、た ?」
「見送りぐらいせな」
慈愛の微笑が消えて、唇の端だけが不適に釣り上がる。
「だって もう、ドロドロで 」
そう言ってシャツの前を開けると、痛々しい程の赤みを見せて立ち上がる健気なソレを晒した。
ペニスバンドでしっかりと締められている為か、先端から慰め程度の粘つく液体がたらりと竿を伝い、白い内太腿を濡らしている。
「いた、くて ジンジンしてて」
とろりと上気した顔で仰け反ると、だらしなく開いた口の端からテラテラと光る唾液が溢れる。
ざっくりとしたシャツの生地を開くと、小さな花の様に主張する二つの尖りに、銀のピアスが見えた。
胸に落ちた唾液を指に絡めて、乳首に擦り付けてくりくりその赤い先端を弄る。
「ぁっ あー ……っココも、ししょ に、触って欲しくて パンパン なの っ んっ」
「何処が?」
シャツを捲って良く見える様にしているのに、紫の瞳はそちらを向かない。
「ペニバンでぎゅうぎゅう の、ボッキち◯ぽ、 ししょに、この先っぽグリグリしてぇ 欲し 」
はは と紫の瞳が無邪気に笑い、どっかりとソファーに腰を下ろす。
客が来ていた時とは打って変わった蔑みの目を、足をぬるつかせながら立ち尽くすハルキに向けた。
「準備が万全か、具合はどうか、どうしたいのんか、ちゃんとやれるな?」
「〜〜っ はぁぃ。 ゆるい、アナはもう、 ァんっ」
白い双丘の奥に手をやると、プチュンと音がして小さく振動する卵の様な物が転がり出た。人肌にぬくもったソレは体内から出されたばかりだからか湯気が出そうな程温まっている。
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