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大輝に言われた事は? 2
「少し休めば、薬も効いてくるし…」
そう言って僕は静かに深呼吸をするように息を吸い込んだ。
「それより、大輝…こそ遅刻するよ?」
その時思い切り大輝はにっこりした。
「あは、ちゃんと名前覚えてくれた?よかったよ。忘れちゃったかと思った」
一瞬、僕はきょとんとした。そうか、思わず"大輝"って言っちゃったよ・・・。だけど、昨日、僕は大輝の名前、知ってるって言ったのに。忘れちゃったとかない。
まあ、昨日はそれどころじゃなくって、名前とか呼ばずに会話してた気がした。
「じゃ、僕も呼んでよ」
だから、ちょっと言ってみた。さっきから僕のことを「お前」呼ばわりされていてあまり気分も良くないし。
果たして大輝こそ僕の名前を覚えてるのかよ?ってかんじで。
「悠だろ?ユウってよぶよ。うん。ちょっと楽しい。何しろ、有名な桜井ユウと居るんだし」
「……そういえば、昨日もそんな事言ってたよね?俺が有名?」
「だって、いつも見てるし、色が白くて、細くて、綺麗な美人だし…。目立つし…みんな誰見てるんだろうって?言ってるよ?」
大輝はくすくす笑いながら言った。
「それってもしかして、俺のこと見てた?」
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