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大輝に言われた事は? 3
ものすごくドキっとした。
そうなんだけど、本人に言われるなんてこと……恥ずかしい。
顔が熱くなって来てるのがわかった。今、僕の顔はすごく赤くなってると思う。
「おまえ、顔赤いよ。熱もある?」
急に額に触れられた。
「……!!」
「顔は赤いけど、熱は無いみたいだね。冷えた?」
やばい、ドキドキが激しすぎて、心臓がこのまま爆発しそう。
まずい。苦しいのは喘息のせいかそうじゃないかわからない。
「ホントに大丈夫だから、俺にかまってるとさ、大輝こそホントに遅刻だよ?」
やっとの事で言った。でも、大輝は時計をみると
「そうだな、ん、でもいいか。俺も一緒に遅刻しようかな?」
そんな事を言った。
「なんで?」
なんだかもう大輝の顔を見ていることだけで精一杯な感じだ。大輝は僕より背が高いしぼーっと大輝の顔を見上げている状態で。
よく見てみると大輝は遠くで見たのと同じようにかっこよかった。瞳が少し茶っぽいとか髪の毛もすこし茶っぽいとか、
ただ、ただぼんやり見上げている……。
これじゃあ、僕ってば、なんか馬鹿っぽい。
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