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大輝の家へ 1

…… … その日はそれから、何事もなく時間は過ぎて行って、放課後になった。 あの体育準備室で言われた事ってアレは?きっと思い違い? きっとそうなんだ。そう思った。 何時ものように、大輝が僕のクラスに迎えに来て、僕は帰り支度をして一緒に帰る。 帰り道に大輝がふと、思い立ったように言った。 「ねえ、今日、俺の家においでよ?お前がやりたいって言ってたゲーム実はこの前手に入れたんだよ」 「え……?」 あれ?今日はお母さんの病院へは行かないのかな?そう思って聞いてみた。 「あー。実は母さんもうだいぶいいから、毎日色々行かなくてもいいんだ。それに今日は叔母さんが行くって言ってたしな」 「え?じゃあ、部活はいいの?」 「んー。今日は、部活休み。毎日やってるわけじゃないんだよ。きちんとオフを入れないと、だめだからってさ、休みの日もあるんだ。でも、俺はここのところ、母さんの事で休んでいたけどね」 「そうなんだ?」 「だから、おいでよ?」 にこにこして言う大輝に思わず返事をした。 「うん。わかった」 それは割と軽く。だって、あのゲームが出来るなんて。アレ手に入りづらいって聞いたのに。 ……… …… … 大輝の家はよくある10階建てぐらいのマンションに住んでいた。僕の所もマンションなんだけれども、だけど大輝のところのは、割と最近に建てられているらしくて、結構綺麗な内装でエントランスもしっかりしていた。

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