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怖いけどイヤじゃないから

何?頭の中で色々考えを巡らす。 「俺と2人になるっていうのは、そういう覚悟があるってことだよね?」 あ……。 っていうか大輝とマジで2人っきりだった。ここで気がつくのは遅すぎっていうか、僕は何故かゲームの事で頭がいっぱいだったんだ。 「だって……。嘘つき。ゲームやるって言ったじゃないか」 「やるよー。色々してから。っていうか俺は、嘘はついてないよ、あの時、続きはやるって言ったし」 「それは……」 「まあ、俺も、お前がおそらく、色々忘れてるんだろうなっていうんで、ゲームをダシにして、さそってしまったのはアレだけどね。そういう、色々分かってないところが、まあ、かわいいんだけどさ」 "……でもねえ。もう少し、自覚もって欲しいな……" そう僕の耳元で囁いてそっと耳にキスをされる。そのまま耳朶と首筋へとそのキスは進んでいく。 「……大輝・・」 どうしよう。僕は……。僕はこのまま大輝と最後までしちゃうの?……僕は一体どうなっちゃうんだろう。 そんなことになったこと無いから分からない。分からないから "怖い……" 目を思わず瞑ってしまった。すると、"…フッ"と笑った声が聞こえる。 「怖いの?」 静かに頷いた。 「大丈夫だよ?ユウが怖くないようにそっとするよ?無理じいはしない。イヤだったら言ってよ?」 ここで、ここでイヤとか言えないじゃないか…… 「イヤじゃない……よ。怖いけど…イヤじゃない…」 だって大輝だから。

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