22 / 26
怖いけどイヤじゃないから
何?頭の中で色々考えを巡らす。
「俺と2人になるっていうのは、そういう覚悟があるってことだよね?」
あ……。
っていうか大輝とマジで2人っきりだった。ここで気がつくのは遅すぎっていうか、僕は何故かゲームの事で頭がいっぱいだったんだ。
「だって……。嘘つき。ゲームやるって言ったじゃないか」
「やるよー。色々してから。っていうか俺は、嘘はついてないよ、あの時、続きはやるって言ったし」
「それは……」
「まあ、俺も、お前がおそらく、色々忘れてるんだろうなっていうんで、ゲームをダシにして、さそってしまったのはアレだけどね。そういう、色々分かってないところが、まあ、かわいいんだけどさ」
"……でもねえ。もう少し、自覚もって欲しいな……"
そう僕の耳元で囁いてそっと耳にキスをされる。そのまま耳朶と首筋へとそのキスは進んでいく。
「……大輝・・」
どうしよう。僕は……。僕はこのまま大輝と最後までしちゃうの?……僕は一体どうなっちゃうんだろう。
そんなことになったこと無いから分からない。分からないから
"怖い……"
目を思わず瞑ってしまった。すると、"…フッ"と笑った声が聞こえる。
「怖いの?」
静かに頷いた。
「大丈夫だよ?ユウが怖くないようにそっとするよ?無理じいはしない。イヤだったら言ってよ?」
ここで、ここでイヤとか言えないじゃないか……
「イヤじゃない……よ。怖いけど…イヤじゃない…」
だって大輝だから。
ともだちにシェアしよう!