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だから僕らは深い所で

だから、僕は……。僕から、大輝にギュっと抱き付いた。静かに目を開いて大輝の様子を見ると。 大輝は、とても驚いていた。でも嬉しそうだった。 「いいの?もう止まらないよ?」 「……わかってる……」 そう、ここで僕はその意味が分かった。 ……… …… … ……そして言った通りに…… 最初、直接肌へ触れられた時は、とても、とても怖かったから僕は手で大輝の腕を制止してしまった。 だけど、その手の指に自分の手を絡めるようにして大輝は阻んで、そのまま、僕の指に唇を寄せてキスをした。 冷たく感じた掌がどんどんと暖かくなって、肌に触れられるたびに、その感覚に声が上がりそうになる。 …………だから だから、僕はそれが恥ずかしくて声を出すものかと必死になった。 だけど、 「声をあげてよ?」 そっと囁かれる。 ……… …… … 「……止めて……」 声を上げると。 「止まらないって言ったよ?」 「……それは……」 そうなんだけど。 大輝は僕を何処までも翻弄する。 声が吐息に変わり、それはそのまま、喘ぎ声に変わって行く。 何故、大輝の手のひらはとても心地いいんだろう? 「止めていいの??」 大輝は、いじわるく言った。 その手は何度も、俺の芯をとらえ刺激する。 「……いや……」 「どっちなの?」 ぐっと俺を捕らる。 「…やめないで」 俺は、何度も喘ぎ声をあげさせられる。 男同士で、こんな事をするなんて、まさかこの自分がそうするなんて思わなかった。だけど。 でも、もう止まらない。僕も。 僕と大輝は深い所で繋がる。 「好き」な気持ちはそれ以上を求める。 そして、俺の頭の中と身体がスパークしていく。 ………… …… …

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