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僕と彼氏
日が落ちかかってあたりが暗くなっていく頃僕は目を覚ました。
「起きた?」
声の方に顔を向けると夕焼けを背に全裸のレンさんが立っていた。
「なんで裸、、」
「俺も今起きたばっかなの!起きたらめっちゃ尻ヒリヒリするし立った瞬間精液大量に出てくるしやばかったんだからね?まぁ君のベットも相当だけど、、」
目の前には悲惨な姿になったベット
「うわぁこれはやばいですねベトベトじゃないですか、、」
「なにそれダジャレ?」
ふふふと笑い合う僕とレンさん
「じゃあ俺そろそろ帰るよごめんね遅くまで」
「え、もう帰っちゃうんですか?」
「もう遅いしね流石に泊まるわけにはいかないよ」
レンさんが服を着て帰り支度をしていく
支度が終わる頃にはすっかり夜になっていた
「駅まではバスで行きますよね?バス停まで送って行きます!」
「うんありがとでもすぐそこだよねバス停」
起きてからずっと笑顔のレンさん
(離れたくない、、でも出会い系から始まる恋愛ってありなのかな、、)
今後の関係をどうするか悩んでいるといつのまにかバス停に着いてしまった。
「あと5分くらいでバス来るってーって何その顔!」
「え、そんな変な顔してますか?ブサイクなのは知ってますけど、、」
「いや、かっこいいよ君は、でも今はすごいしかめっ面。どしたの?」
(バスが来るまでもう時間がない、、言おう。ダメでも後悔したくない)
「あ、あのレンさん!僕もっとレンさんのこと知りたいし関係を深めていきたいです!なので、、また会ってくれますか、、?」
きょとんとした顔で僕を見るレンさん
(や、やっぱりダメかな、、所詮出会い系の関係だし、、)
「え、全然いいよってかそのつもりだった!」
「、、え?本当ですか?よかったぁバスが来る前に言えて、、」
バスのライトが僕らの方に向かって光る
(あ、バス来る。本当ギリギリだったな、、)
「てかさ俺も言おうか迷ってたことあるんだよね」
レンさんの顔が急に近づくと耳元で囁く
「俺、君のこと好きになっちゃった君がよかったら付き合いたい」
「え、?」
プシューと音が鳴りバスの扉が開く
「返事はまた今度でいいよ!今日会ったばっかだしゆっくり考えて!」
そう言うとバスに乗り込もうとするレンさん
「ちょ、ちょっと待って!今答えます!僕も好きです付き合いましょう!」
レンさんの腕を掴んで叫ぶ
「ほんと!?嬉しい!けど、、」
レンさんは喜んだ顔を見せたあとすこし苦笑いして
「バスのみんなにも聞かれちゃったね」
「あ、、」
バスの運転手の声と共に扉が閉まる。
僕はバス停に一人になった。
(やっべぇぇ明日からこの時間のバス使えない!てかレンさんこの後男に告白オッケーされた人って言う視線の中駅まで行くのか、、本当申し訳ない、、)
「けどよかったぁなんか恥ずかしいけどレンさんと付き合えた喜びが大きすぎてなんでも今は幸せ
」
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熱帯夜のせいかそれとも人生最大の出来事にあったからなのか汗が滲んで呼吸が荒い
でもその汗のベタつきや息苦しさでさえ今は幸福に感じた
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