47 / 79

欲_17

「ふふ、僕も嬉しい。続き、するよ?」 「あっ………」 彼を膝の上に乗せたまま、後ろの窄まりに触れ、蜜の滑りを借りて指を行き来させる。 「指挿れるから、少しでも痛かったら言ってね」 「ぅ……はい………」 返事をしながら郁弥くんは僕の首に腕を回して、縋るように抱きついてくるから嬉しさに胸がきゅっとした。 右手で背中を支え、左手の中指をそっと中へと沈めていく。 「ふぅ…っ……ん…」 「平気?」 「だいじょぶ…です…」 中はすんなりと僕の指を受け入れ、内側の熱を伝える。 「動かすよ」 最初はゆっくりと指を抜き差しして、身体の力が抜けたところを見計らって埋め込んだ指で内壁を撫でた。 「あっ……!?そ、それ……」 「ん?」 「そ、なふうに……中触られたことな…ぃ……から…」 「痛い?」 僕の問いには首を横に振って、「でも……」と耳元で小さく呟く声がする。 「全部、見られてる感じで……恥ずかし…ぃ……です…っ……」 「全部見せてよ、僕に。ねえ――」 郁弥くんがそうしたように、今度は僕が彼の耳元に口を寄せた。 「――教えて、郁弥くんが気持ち良くなっちゃう所」 「耳っ……やぁ……だめ…っ…」 「弱い?」 「違っ……ズルいです、もん……僕長谷さんの声、好きだから……」 「へえ、そうなんだ。ふふ、初めて知ったなぁ。他にどんな所が好きなのか教えて、後でね」 中で円を描いていた指先を腹の方へ折り曲げて、いくらか硬い感触を感じると郁弥くんは背を仰け反らせた。 「――あッ!?な、に……ぁ…っ…待っ…!」 「ああ、前立腺かな。男の子はここが気持ちいいって言うよね」 「あ…ぁ…待っ……ゆび、止め……て…」

ともだちにシェアしよう!