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欲_18
嫌だ嫌だと首を振るわせた郁弥くんは許してくれと懇願の涙目を向けてくる。
その目尻に唇を寄せて、大丈夫だと囁いた。
「郁弥くんが気持ち良くなってくれたら、僕はもっと嬉しいよ」
「やっ、でも……」
「良くない?」
「分かんなっ……怖い、です…」
「でも勃ってる」
「あ……っ…」
精を吐き出して落ち着いていた昂りは、彼自身も気付かないうちに元気を取り戻していて、僕はそれを指先で弾いた。
「ふふ、元気いっぱいだね」
「うぅ……恥ずかし……」
「そんなことないよ。ほら、僕もずっと勃ってる」
前を寛げて下着を押し上げる様を見せてやれば、恥ずかしそうにしながらも郁弥くんはどこか嬉しそうにする。
「あの、触っても……?」
「いいよ」
ゴクッと音が鳴るほど唾を飲み込んで、恐る恐る郁弥くんの手が僕のモノに触れた。
下着の上から指先が形を確かめるように滑る。
「どう?」
「すごく……」
「うん」
「え、えっちです……」
「ふふ、郁弥くんに興奮してこうなってるんだよ」
「僕に………」
昂りをなぞっていた指の動きが止まって、次にそれは下着の履き口へと移動していく。
「これ、いりません………」
小さな呟きには笑って返す。
そうしたらグッと口を噤むんで、下着に掛かっていた手がそれごと下へと落ちて、猛った昂りが姿を見せた。
我ながら笑ってしまうほど興奮してる。
でもそれは郁弥くんも……。
「期待してる?」
「ぇ………」
「お尻、きゅって締め付けてきてる」
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