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証_1

『長谷と郁弥の(つがい)編をリクエストいただけましたので、書かせていただきます。クリスマス編からの続きとなっております。』 side ××× 発情期のΩに遭遇した事は何度かある。 確かに性的欲求を駆り立てられはしたが、理性を失う程じゃなかった。ああ、こんなもんかと何処か冷静な自分がいた。 なのに…………。 「は、せさん……っ……っと、もっとくださぃ……」 「〜〜っ、郁弥くん……あんまり煽らないで……めちゃくちゃにしちゃいそうだから……」 僕の昂りを後ろに咥えこんで、それでも尚もっとと欲張る郁弥くんを目の前に理性はなし崩しだ。 郁弥くんが僕を欲しがる以上に、僕が彼を欲してる。 「奥ぅ……もっと、して……くださ……」 「…………ッ…………」 マズいな…………こんなに自分が制御出来ないなんて……。 優しくしたいのに気を抜くと直ぐに噛み付くような愛撫を落としてしまう。 フェロモンの効果がこんなに強いなんて油断していた。 「あ…ぅ………っん……」 「……ハァ…っ……ごめん、辛くない……?」 フルフルと首を横に振って、涙と汗を枕に落とした彼をこんなにも愛おしく思う。 混じり合った雫を指先で掬って舐め取ると、惚けたように郁弥くんはそれを見ていた。 「じゃあ、奥まで挿れるね……ッ…………」 「あぅ……ッ……あ、あ……長谷さ、好き……好き……なん、です……」 「ん、……僕も…………」 絡みつく内壁は待っていたと言わんばかりに僕を受け入れ、これでもかと締め付けてくる。 「はっ、ヤバいなぁ……これ、僕が食べられちゃいそう……っ」 先端が壁にぶつかり、一度腰の動きを止めた。 「ここ、行き止まり」 「ふ、ぁ……ぜん、ぶ……ですか…………?ぜんぶ……入りましたか………?」 「ううん、まだだよ」 「ぅ、え……でも、行き止まりって……僕じゃ、だめ……?長谷さんの、ぜんぶ貰えない……っ……ですか?」 さっきまでとはまた違う涙が止めどなく溢れて出てくる。 僕のが全部欲しいのだと、まるで子供のように。

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