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case 藍 4

 藍の菊門はまだ柔らかくて、濡らしただけで簡単に真臣のペニスを飲み込んでしまった。  散々に羞恥を煽られて肌を赤く染め上げた藍は、脚を割り開かれて真臣に奥まで貫かれると、たまらない顔をして身をよじった。 「……藍のここがまださっきの男の形を覚えてるかもしれないからね、ちゃんと俺のを教え直さないと」  真臣は言って、ゆるく腰を揺らす。それだけで藍は甘い声を漏らした。 「藍のお尻はいつも俺のにしゃぶりついてくるけど、そんなに中に精子が欲しいのかい?」  問いかければ、藍は涙で溶け出しそうな瞳で真臣を見上げ、すがりつくように腕を伸ばしてきた。  真臣は可愛い恋人を抱き寄せて、背中にしっかりとつかまらせてやる。 「ぼ、僕のおしり……いやらしくてごめんなさい……」  涙声で藍は言った。真臣は微笑んで、藍と目を合わせる。 「そうだね……藍はちゃんと嫌がってるのに、このお尻が色んな男に犯されて悦んじゃうからいけないんだな。悪いのは藍じゃなくて、ここだね」  ここ、と繰り返して、真臣は藍の奥を突く。藍の高い声が上がった。 「藍は恥ずかしがり屋で、とても操の堅いいい子なのに、このお尻のせいでいつも恥ずかしい思いをさせられてかわいそうだ。そうだろ?」  ずぷ、ずぷ、と深くまで腰を遣ってやりながらそう言うと、藍は喉を反らして喘ぎ、泣くような声で恋人を呼んだ。 「僕……あっ……こんな、やらしい子なのに、いつも愛してくれて嬉しいっ……真臣さん、大好き……!」  真臣は荒く息をつきながら、笑って藍の頭を撫でてやる。藍を愛さずにいられないのは自分の勝手で、それよりも藍が健気に真臣に甘えすがってくることの方が奇跡のように思えた。  柔らかくとろけそうで熱い藍の中に、硬く太くなったペニスを突き入れてやると、藍は甘えるような泣き声を上げる。真臣に抱かれることが気持ちよくて仕方がないと、全身で訴えているようだった。 「藍はいい子だよ。世界で一番可愛くて、世界で一番健気だ」 「ひぁあん……! まさおみさぁん……!」 「本当は俺とだけセックスしたいって思ってるのに、他の男とセックスさせられて気持ちよくなって泣いてる藍はとても綺麗だし、もっとたくさん愛してやりたくなるよ……」  藍の泣き声はもう言葉にならなかった。突く度に子どものような声で泣いて快感を訴えてくる。 「藍、ちゃんと俺の形を思い出したかい?」  藍は泣きながらこくこくと頷いた。いい子だ、と囁いて根元まで強く押し込んでやると、藍は腰を震わせて涙をこぼした。 「ああ、藍のおちんちんがひくひくし始めたね。素直で可愛いな。我慢しなくてもいいんだよ」 「んっんっ……き、きもちいいぃ……!」  揺さぶられながら、真臣が与える快感に逆らわない藍の姿はどこまでも愛おしかった。うんと気持ちよくイカせてやりたくて、深い部分を愛しながら真臣は囁いた。 「藍、今度またみんなの前で恥ずかしい格好をさせてたくさんイカせてあげるから、楽しみにしてるんだよ。藍のお尻のいやらしさ、みんなに知ってもらおうな」  藍はまるで菊門ばかりでなく耳をも犯されたかのように大きく震えて、長く声を上げて果てた。藍のペニスは痙攣しながらも射精することはなく、それは激しく長い絶頂の証拠だった。  真臣は藍の身体を抱き締めて、甘く切ない悲鳴を聞きながら腰を遣い続ける。震え泣く恋人の奥で真臣が射精すると、拙い仕草で口づけをせがまれて、あやすように優しいキスをした。  真臣に抱かれた後の藍はその表情も身体も蕩けたようになって、真臣の腕の中で安らぐのを好んだ。何もかも真臣にゆだねて、無防備で、心も身体もすべて明け渡してくれているようだと思う。  こんな姿を見ると、自分以外の男が藍の尻を犯したところで嫉妬する気も起きなかった。藍は性感こそ覚えるが、決して真臣以外にはこんなふうに身も心も任せることはないのだ。 「……満足した?」  そう訊いてやると、藍ははにかんで小さく頷いた。 「……真臣さんがいっぱい愛してくれて……すごく幸せです……」  真臣は微笑む。藍ほど健気でいやらしい身体をした、可愛がりがいのある恋人はいなかった。 「……これからもたくさん可愛がってやるから、俺にうんと甘えるんだぞ?」  言いながら瞼に口づける。ふふ、と藍は小さな笑い声を漏らした。 「僕、きっと世界で一番幸せです」

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