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第6話 新しい学校
「奏多、入るよー」
朝になると、奏多を起こしに部屋に
入って来た。勉強を終え席を立ち
義兄達の方に向かう。
「奏多は凄いな、朝から勉強してるんだね。
俺達も見習わないとな」
「い、いえ。僕、父さんみたいな医者に
なりたいからもっと頑張らないと」
朝食を食べる為、一階のリビングに来た。
既に美澄と雅文は食事をしていた。
「俺達は早めに出る。藍、今日奏多くんに
学校の案内をしなさい」
「分かった、奏多早めに学校行こう」
20分後、藍と奏多は学校へ向かった。
前の学校とは比べ物にならない程
大きな学校だった。
「ここ広いから迷子にならないようにね。
一番前にあるのが小学校、右が中学校
左が高校だよ」
「わ、分かりました」
「俺達兄弟なんだから敬語はいらないよ」
藍は奏多を優しい目で見つめる。
緊張が和らぐような気がした。
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