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第7話 クラスメイト

奏多達は担任がいる職員室に向かった。 教科書や時間割を受け取った後 藍は自分のクラスへ戻っていった。 「よろしくね、奏多くん。少し騒がしい クラスだけどみんな優しい子達だから」 「は、はい。よろしくお願いします」 軽く挨拶を済ませ、クラスへ向かう 事になった。友達があまりいなかった 奏多にとって、転校は不安だらけだった。 「はーい、みんな。今日は転校生が 来てます。入っておいで」 奏多はゆっくりと教室に入る。視線が 集まっているのが分かった。 「倉科奏多です。よ、よろしくお願いします」 簡単な挨拶を終え、奏多は自分の席へ 向かい座る。隣の席には本を読んでいる 男の子、後ろは女の子だった。 先生の話が終わった後、初めて声を かけてきたのは女の子だった。 「はじめまして、私佐藤紫織!好きな 食べ物はお寿司、好きな色は・・」 「紫織、お前うるさい。奏多引いてるぞ」 「えっ、ごめん。つい興奮しちゃって」 紫織を注意したのは、本を読んでいた 隣の男の子だった。 「俺は高宮清。このうるさいのとは 幼なじみだ」 「うるさいのって超失礼ー。奏多は そう思う?」 急に話を振られたので、少し驚いたが 元気があっていいと答えると、満面の 笑みを見せた。

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