四時間目まで終わり、昼休み。 購買に気になっている女の子が多分買いに来ているはずだからついてきてくれと言われ、曖昧やしないか？　と思いながらもすることもないからついて行った。 購買は昼休みならかなり混んでいる。どの女の子かも分からないから、一緒に探すこともできないため友達がちょっと距離を置いて購買を眺めているのを隣で一緒に眺めていた。 これで見つかったとして声をかけるんだろうか、こやつは。 「見つけた。ちょっと行ってくるわ」 ああ声かけに来たのか。と、送り出すとどんっと人とぶつかる。端によっているつもりだったけど、人通りはそこそこ多いから「すみま……」と謝りかけたところで口を止めた。 こ、コイツ！！！！！！！！！！！ ぶつかってきた相手は憎き相手、昨日生意気なこと言ってきたやつ！！！！！！！　 好きな人いないから外れとかほざいたやつ！！！！！！！！ オレが口をパクパクしていると「なに」とパックのジュースにストローをさして飲みながら聞いてくる。 そこではッとする。 そうか、あの部屋は薄暗くしてあったから相手はオレの顔が分かっていないのか。 それはこっちも同じだけど、あの生意気な声をこっちは覚えているからそれで分かったけど。あと、なんとなくの体格も入ってくる時に見える。 ここでいやなんでもないって言ったら、この生意気なやつに復讐するチャンスもなくなる。 ちょっと仲良くなってみるか。友達が帰ってくるまでの間。