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第7話 · 再会の日 ~ その 2

魅 了 1998年4月の頭……………… 札幌 中島公園 · 圭一の部屋 朝9時頃…………… 直也の部屋、滞在4日目、 圭一は、部屋が心配で、一度、戻って様子を 見てくるというので、 直也は一緒に行くことにした…… 二人は、朝8時頃には、もう、外を歩いていた…… 圭一は、上はベージュ系のコートとインナー、 パンツは、グレンチェックのツイードを履いて…… 直也は、上にお気に入りの革のブルゾン、 パンツは、ブルージーンズを履いている…‥ 二人は、地下鉄でススキノまで行って、 市電に乗りかえ、中島公園駅の 、電停で降り、 圭一のアパートまで行った…‥ ほんとは、地下鉄をススキノで降りずに、中島公園駅まで行けば、 外を歩く距離はのびるが、 真っすぐ、圭一のアパートまで行けたのだが、 市電を使うと、街なかの景色が見れるし、市電ってなんか風情があ るような気もして、直也は、こちらを選んだのだ…… ………………… ……アパートの2階の一番奥に圭一の部屋があった。 圭一の部屋は、とてもシンプルで、机、ベッド、小さなソファー、 ファンシーケース、本棚兼食器棚と、置いてあるのはそれぐらいで、 冷蔵庫やガステーブルがないのには、少しばかり驚いた…… 部屋のあちこちに、キャンバスや画才が置いてあり、 時間のほとんどを、油絵の製作に費やして、 食事は、コンビニ弁当とかで済ませるつもりなんだろうと、 直也は、予想した。 食事に関しては、これじゃ駄目だと思い、 直也は、 自分が、 なんとかしようと思い、いろんな方法を模索してみた…… 自炊の為の電化製品等を整えたり、外食先や 出前先を探すこと……‥他にもなにかないかと 直也は自問しながら、あれこれと考え、 この部屋に欲しい物の、リストを作ったり 自分の預金通帳の残高を確かめたりと、いろいろ気を回していた。 だが 、この前、圭一は、 金銭的な援助とかは、嫌いと言ってたので、 今回は、貸す形がいいだろうなと思い、 自分なりに計画をたてていった…… …………… ………もうすぐ、始まる 学校の事については‥…… ………美術の学科は、女性が中心で、 ムキムキの男なんかはまるっきりいないから、 心配しなくていいよ ~ " と言ってきたので、 直也は、 …圭一の言うムキムキってどのぐらいなのか、好奇心から直也は、尋ねてみた…… 「 ムキムキって、プロレスラーみたいな感じが 好きなの ? 」 「 う ~ ン 、まぁ、そこまでは思ってないけど、 まぁまぁ、ガッチリが好き ~ 」…‥と 直也は内心、" 俺だって胸筋もあれば、腹筋だって割れてる、 顔だってそんなに悪くないし、それに男のあの部分にも、少なからず、 自信がある……絶対、圭一は俺に惚れるはず " と 自分に言い聞かせていた ………… ………‥この日の、 直也は、夕方、仕事に行き勤務を終えたあと、スーパーで買い物をして 午前2時前には、ビニール袋を持ちながら、圭一のドアをノックしていた。…… ドアが開くと、圭一が微笑みを浮かべながら、 買い物袋を受け取り、直也もニカ~ッと満面の笑みを返し、 部屋の中へ入った。 圭一が、袋の中身を出しながら、夕食のしたくをしている間に、 直也はシャワーを浴びスッキリさせ、テーブルのイスに座った…… テーブルの上には、たいした物はなく、弁当や、 惣菜、缶のジュースや酒類だったが、 直也は、過去に経験した事のない、ほんわかした幸福感に、つつまれた。 「 なんかこれって、俺達、夫婦みたいだね ~ !! 」…… 「 ウフッ 」、これしか言わない圭一……… でも、直也は、圭一のこの反応だけで、充分満足だった…… 二人して、奥に入り、 カーペットの上に寝そべったまま、 クッションを枕にして、横並びになり、いろんな会話を、交わし始めた…… 圭一は、犬より猫が好きで、一人暮らしをしたら、猫を飼おうと思っていると… だから、付き合う人は、動物好きな人がいいと……‥ これは、直也も大賛成で、 ただ、直也の場合は、犬も猫も両方好きで、 同等の扱いであったのだが…… ……直也は、いつか、動物を飼ったり 、植物を育てたりしながら、 お互いを、 大切にし、愛し合う、 穏やかな生活をしていきたいと 思っていた…‥…出来たら、今、横にいる、この圭一と…‥ …………‥ ……‥圭一の美術教師になりたいという話しは、、 なんとかして、実現させる事ができないものかと…… 故郷に戻って農家を継ぐなんて、 圭一には残酷すぎると…… ……圭一の手は、 色が抜けるように白く、指は、驚くほど細くて、 日焼けなんかまったくしていない顔と体で…… 象牙色に輝く肌と、きれいな目鼻立ちの、 こんな神話の中から抜け出てきたような子が、 農作業の長靴を履いて、 泥水に浸る姿を、考えるだけでも、直也は、 胸が痛くなってきた… 直也は、圭一を憐れむと 同時に、圭一の力になりたいと思った ……… …………… …………… 趣味の、本に関しては、二人とも、 サンデーや、ジャンプなどの漫画も、 読むには読むが 熱烈な愛読者ではなく、 直也のほうは、推理小説が好きで、主に外国のを…… 圭一は、本も美術関係のものか、 ファッション雑誌が圧倒的に多いと言う……… ……… ( 二人とも、ゲイ雑誌は、毎月読んでるが )…‥ ファッションは、直也もお洒落をするのが好きなので、 圭一と共通する話題なのだが、 圭一はジーンズを履いたことがなく、興味がないと…… 直也は ジーンズが嫌いな人がいるなんて、思ってもみなかったのだが、 それはそれで、その人の好き嫌いだから、 いいんじゃないかと考えていた…… 直也の好みを、一言で言うと、 レザージャケットとジーンズ、 圭一は、パステルカラーかブラウン系の、 シックな服装と、二人は相反しているのだが、 それも面白いなと思っていた…… ……… だが、圭一の最も、凄い特徴は、 病的と思える潔癖さだった… 電車のつり革を触れない、トイレの便座も シートなしでは座れない、 1時間に一回は、手を肘の方も含めて洗うという…… ほんとに気をゆるした人以外は、 鍋を一緒に食べることは、 もちろんの事、焼き肉も駄目、ヴィキングなんかも嫌だと、 それに、差し向かいで食事をしている相手が、 口から食べ物をこぼしたりの粗相が許せないと…… これを聞いた直也は、 これは、気を付けないと、大変なことになると 自分に、言い聞かせた…… ………SEXに関しては 圭一は、中学·高校と彼女が、いたが、SEXをした事はなく、 映画に行ったり、お茶したりと、仲の良い女友達だったみたいだ。 田舎という事もあり、周りへのカモフラージュで、身内を安心させる という意味合いもあったんだろう…‥ ただ、男の関係について、 高校時代の圭一は、美術の顧問にやられたり、同級生で サッカー部の奴に、無理やり、フェラチオを強制されたりもあったと…… けれども、相手に恋愛感情はなく、 快感だけを求め、ゲームのような感覚でやっていただけと話してきた…… 直也としては、 あまり詳しいSEX経験の話しはいらないと思った。 聞いてしまうと、 ジェラシーで腹がたち、イラッとしたが、 でも、これもきっと、圭一が直也に、 自分の過去についても、 嘘をつきたくない、心の表れだと思い、 機嫌が悪い顔にならないように、気を付けながら、話しを聞いた…… ……けれど、美術教師とは、 どこまでの性行為をしたのかは、 聞き出さなかった…… 特に、アナルSEX までやってたのかは、 知りたくもなかった…… 圭一の喘ぐ、狂おしいまでの姿、 快感に顔をゆがめながら、 嗚咽を洩らす圭一を、思い浮かべるだけで、 直也は、気が狂いそうだったのだ……… ………………‥ ……田舎の閉鎖社会で暮さなければならない、ゲイにとっては、 相手を捜す事、隠してごまかす事、 男らしくするという事、いろんな 悩みの中で、生きて行かなければならない…… ……そんな中… 圭一は、札幌に出てくるのを機に、 田舎を飛び出し自由になり、自分を愛してくれる男を 探し、愛し合いたいと思ったのだろう……‥ 圭一が、卒業時に、 ゲイサイトに投稿したのは、止むにやまれず、 おのれの性癖に、 応えてくれる人を捜すべく、最後の手 段だったのだろう……と、直也は思った…‥ ……………… …………… ……圭一は、大人しい性格で、 どちらかと言うと、内向的な、 穏やかな人だったが、内面はしっかり者の、 絵画とファッションに対して確たる自信を持つ、 強い一面を有する子でもあった。 この2つの部門に関しての、 圭一の造詣と努力については、だんだんと直也も リスペクトしていった……… ……………… ……………… ……… 夜明けが近づくなか、直也は、2つの事を話した……… 1つは、6日後の8日が、直也の誕生日で、 24才になる事… お釈迦様の誕生日で、花祭りと言って、 皆がお祝いする、めでたい日なんだと、……… 圭一が、直也の誕生日のお祝いを二人で、 やりたいと言ってきたので、 直也は「 OK ~ ! ありがと ~ !! じゃ、二人でどこか行こう ~ 」と答えた。 圭一も嬉しそうな表情を浮かべ、頷いてくる。… 直也はこの日を、 二人の交際記念日に定めて、ちょっといい所へ 食事に連れて行こうと決めていた。 …………もう1つは、ゴールデンウィークの件で、 一昨年、直也は、小笠原諸島に一人、旅に行っていた…… 4年生の時で、東京の竹芝桟橋から船で1日余り、最高の島だった。 島民は、1500人位、移民外国人の子孫も多く、 皆、親切で、楽しく過ごせたし、 島は美しく、南洋の孤島を満喫できた……‥ 直也はその時、一緒だった観光客と仲良くなり、 皆で、連絡先を交換し、 毎年来れたら、ゴールデンウィークに集まろう と、約束を交わし合った…… 去年は、行けなかったので、今年こそと思い計画し、 又、留年も決まったので、実行に移す事にした……… チケットも半年前には、予約してあったので、 圭一と知り合って楽しく、 そして大切な時期だったけれど、 事情を説明して、旅に行かせてもらう事にした…… 圭一は、寂しいけれど、 大人しく待っていると、了承してくれて、 そして、直也が、 「 来年一緒に行く ~ ⁉ 」…と尋ねると、大喜びの顔で 「 行きた ~ い !! 連れてって ~ ! 」と、 圭一は甘えた声を出していた…… 直也は、行き帰りの話しをし……‥ 「 28日の朝出発だから、 飛行機飛ぶ前に、電話するね ~ 、帰りは、 フェ リーだけど、苫小牧に4日の朝かな ~ 着くの… 札幌に 着いたら連絡するから、会おうか ~ ? 」 「 会いたいなぁ ~ ! 」 愛らしい表情を返してくる、圭一が、 たまらなくかわいい。 もう少し前に知り合っていたら、連れて行けたのにと、 直也は、残念でたまらなかった。 圭一が、旅先について聞いてきた……… 「 小笠原って、どんなとこ ? 」 「 気候は亜熱帯で、雨が、 スコールと言って1日1回必ず降るんだ。 ハイビスカス、ディゴ、ガジュマルなどが生い茂り、 交通は、民宿などのマイクロバスか、自転車で、 タクシーもなけりゃ、路線バスもない。 島内にある10近くのビーチには、基本、歩きで行くんだ。 熱帯魚、ウミガメの飼育、 夜に道路一面に広がり歩いているカニや それにサメ、…サメも食べ物があるせいか、 人を襲わない …… 海の色は、エメラルドグリーンで、 水深30mぐらいの底もはっきり見えるし、 色とりどりの珊瑚があちこちにあり、 言ってしまえば、この世のパラダイスってかんじかな…… 山は、 急な崖を野生のヤギが歩いていて、びっくりするし、 孤島の為か、毒を持った虫やヘビがいないって… 島の最大の特徴は、犯罪がないことで、 船の便数が1週間に1便しかなく、 犯罪を犯しても逃げれないからだって… 島一番のイベントは、船の出入りの時で、 島にいる人が皆、岸壁に集まり 人を見送ったり、迎えたりして騒ぐことなんだ !! 」 圭一は、興味津々といったかんじで、聞き入っていて、 「 北海道の人間なんかが行ったら、 暑くて倒れない ~ ? 僕のこの肌だったら、火傷しちゃうかも ~ ! 」と、 心配そうに 聞いてくるので、 「 亜熱帯の気候はさぁ ~ 、 東京あたりよりも過ごし易いかもよ ~ 、 人の 多さも関係してるとは思うけど、 東京、大阪、名古屋あたりって暑さと湿度が凄くて、 大変じゃない ⁉ 俺も大阪の街、歩いた時は、 めまいがしてきて、気を失うかと思ったもの……、 それに、較べたら、小笠原とか、暑いけど、 カラッとしてて、 朝方なんかは、涼しいぐらいだったよ、 だから、全然楽勝だよ ~ 、 まぁ、肌は、日焼け止めなんかの、ケアーを しないと駄目とは、思うけど…… 、 来年行く時に、対策を考えようね ~ 」…… 直也は、先輩ぶりながら、話しながら、…… その他、東京までのアクセス、 東京で宿泊するのか…… 小笠原での宿泊先、帰りはどの方法でなのか……など大まかに話した… ………………… …………………… …… 時間も、だいぶ過ぎ、酔いも入り眠たくなった直也は…… 「 なんか、眠たくなってきたね ~ 、もう、寝よッか ! 」 圭一が、了解の頷きをしながら、聞いてきた。 「 日曜、出掛けるの ~ ? 」 「 昼から買い物にいくよ ~ ! 」 「 うん 、解った…! 、何、買うの ~ ? 」 「 えへへへ ~ 、秘密 ! 」 「 ふ ~ ん、変なの ~ 」と言いつつも、圭一はニコニコして 直也の顔を伺っていた……… ………… ……圭一のシングルベッドに、 横になったはいいが、 大の大人が二人並ぶと狭く身動きが取れないので、 二人は、位置を 変え、 顔を向き合わせる体勢をとった…。 ……が、圭一の顔を見ていると、 直也は、ムラムラと 淫らな気持ちになり、 圭一を愛したい、という気持ちの、 抑えがきかなくなっていた…… ………… 圭一の唇に、自分の唇を合わせ、 その唇の柔らかさを確認するかのように、 舌先で唇を舐めまわし、 圭一の唇のすき間に、自分の舌を入れていく……… 喘いでいるその体を強く抱きしめ、 圭一の舌を求め、探しだし………、 直也は自分の舌をその舌へ、からめていった…… ………くり返し、くり返し圭一の舌を求め、 二人は喘ぎながら…‥ 互いの、興奮を確かめるべく、体を密着させていった…… ……… 直也は、背中を抱きしめていた手を前にまわし、 圭一の ビキニの中へ…、勃起して、濡れてぬるっとした圭一の分身を、 優しく握りしめ、 上下に動かしながら、刺激を強めていった。 邪魔になった、圭一のそのエロティックなビキニをはぎ取り、 更に、手と口唇とで、 はちきれんばかりのいきり立つ分身を、 舐め回し、しごいていった…… 圭一の、切ないうめき声がきこえ、 直也も益々、興奮していき、 圭一の手に、直也のビキニの膨らんだ部分をグイグイ押し付け、 自分のも触るように求めた。、 直也は、体の下半身を仰向けにし、圭一の 手が、右側から直也の体を一回りして、 直也の男を握れる体勢をとった。 このころには、直也は、もう、ビキニを脱いでいて、 圭一は、手の中にしっかり握った、 ギンギンになった直也の男を、荒々しくしごき続けている…… 二人は、昇り詰めながら 圭一は、喘ぎ続け、 直也は、荒々しく、 股間を突き上げるのをくり返していき、 快感の限界まで達した時、 先に、圭一のそのきれいな形の男の分身から、 精液が飛び散り溢れ出てきた…… 直也は体にかけられるのが好きな圭一の希望に添うように、 パッと体を 起こして膝立ちになり 圭一の体に向けて、どろっとした白く濁った液体を、 まき散らしていった… 直也は、濃厚なキスを求めて、圭一の体に倒れ込み、 しばらくは、快感の余韻に浸りなながら動かずにいた…… …………… …… ティッシュで圭一の体の精液をふき取り 「 おやすみ ~ 」の声を掛けた直也は、 裸のまま、圭一の背中に 覆い被さるように体を密着させ、うしろから抱きしめながら、 眠りに入って行った……… けれども、 眠るまでの間に、1つ決心した事があった……… 圭一と再会する前までは、 SEXを求め過ぎないようにと、考えていたが、 圭一は恋人に求める条件で、強引なひとが良いと言ってきた、 これを聞いて 直也は、自分の欲望のまま、行動しようと…… だが、圭一のアナルを求めるのはまだ先でいいと、 もっと、親しくなってからで…… 直也は、初対面とかで、アナルSEXをする事は、抵抗があった。 それに直也自信、半年ぐらい前に、始めてタチ役を経験したばかりで、そ んなに強い欲求があるわけではなかった…… だって、相手の尻の穴を舐めたり、指を入れたりは、 どんな人かも判らない段階で、あまりしたくはないと…… それと、圭一がアナルSEXをできるのか、確かめもしてないし、 そんな話しはまだ先でいいと考えた …‥ “ あわてることはないよなぁ ~ ”………と……。 …………… ………‥‥…… 翌日、 金曜日も夕方から直也は、出勤し、 仕事を終えた午前1時過ぎに、前にも使ったカフェバーで、 圭一と待ち合わせ、食事しながら、酒を飲み、 直也の部屋で一緒に過ごすため、再び、大通りの家へ向かった…… …………‥ この頃になると直也と圭一は、 会ったときは、毎回、SEXをしていた……… 圭一の顔を見ているだけで、 勃起し、興奮してくるので、 直也は普通の恋人同士の男も同じようになるのか、 誰かに聞いてみたかった…… そして、“ 俺って異常 ~ ⁉ 、どれだけスケベなんだよ ~ !! ” ……と自分にあきれながらも 圭一の体にのめり込んでいった…… ………… …日曜の朝 遅くに目を覚ました二人は、 ちょっとばかり寒かったけれど、シャワーに入り、 外出のしたくをして、地下鉄の中島公園駅へ…… 中島公園の中に入り、豊平館の前を横切り、 パークホテルを右手に見ながら、 地下に降りて、地下鉄に乗った…… ススキノ駅で降り、大型電器店まで歩きながら、 圭一に冷蔵庫を買うことを告げた。 冷蔵庫が一番必要なことを伝え、圭一が納得すると、 二人で冷蔵庫選びをしたが選んでる間、なんか夫婦みたいで、 店員さんの目があり気恥ずかしかったが…‥‥ 買い終えて、配送の手配もし、食事して、二人は直也の部屋へ戻った……… ……再会した初日から 次の日曜日までの一週間、ず~っと一緒だった二人は、 お互いに依存し始め、 求め合うようになっていった。 もちろん、SEXが合うことも大事で、 当初は紳士的な態度をと思った直也だったが、 圭一の希望を聞き、もっと、ワイルドで強い男を出していこうと 決断していた…… ……圭一が滞在を終え、家に帰ってから、1週間後の日曜の夜、ススキノの東、7条大橋のたもとにあるホテルの最上階に二人は座っていた…… 直也の誕生日を祝おうと、圭一は食事代を払おうとしたが、結局、直也が払い、圭一からは受け取らなかった。 「 きょうは、誕生会だから、僕が払うよ ! 」 「 いいの ! 、きょうは 誕生会プラス交際記念日だから ! 」 「 それって記念日というからには、長くやるってこと ~ ⁉ 」 「 まぁ、そうだね ~ ! 圭一は相好をくずしながら、 嬉しそうに直也を見詰めてきた…… 直也も見詰め返しながら、圭一と永遠にこの関係が、 続いてくれることを、心から願いながら、 シャンペンの杯を、いくつも重ねていった ………… ………………… ………………

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