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「えーっと…」 「男のくせにもじもじすんなよ!!」 「ッフ、」 ここは恋人と言えばいいのか番と言えばいいのか迷っていると黒川さんが小さく吹き出す。正直クッッッッッソ腹立つ。さっき爽に俺のこと番とも恋人とも言わず知り合いって言ったし知り合いって事にしてやろ…と決意して大きなクリクリの瞳で睨みつけてくる理央さんを気合を入れ睨み返す。 「…知り合いですが何か?」 「はぁ?知り合い?どういう知り合いなんだよ」 「理央さんには関係なくないですか?それより自分から黒川さんとどういう関係か言ってくださいよ」 関係ない、と言った瞬間目を釣り上げて不機嫌マックスを全身で現す理央さん。とうとうあんなに引っ付いていた黒川さんから離れて俺の目の前まで来る。 「ウッッッザお前!!関係あんの!てか敬語とさん付けやめろよキッッモ!!!」 「は?ウザいのはテメーだよお望み通り呼び捨てしてやるわクソ理央!!!」 「は〜〜???廉!!!なにこいつ超うざい!!!」 「…っ…ふ…華…お前…言い争いとかできるんだ、っ…意外と口悪いな…っ、…」 俺の胸ぐらを掴み立たせるとそのままガクガク前後に揺さぶられる。黒川さんは愉快そうに笑ってるし爽と白林さんはこんなに大声で言い合いしてるのにリビングに壁があるかのように気にしていない。未だ笑い続けている黒川さんにも言い返す。 「は!俺だって男ですから!売られた喧嘩は買います!」 「もーーー!!!うざい!!!うざい金条!出てけよ!廉は俺のなのー!」 「出ていかないし!俺は呼ばれたけどお前は呼ばれてないんだろ!!黒川さんは俺のだしー!!!」 ガキ同士の中々終わらない言い争い。こんなに叫んで近所迷惑にならないだろうか、と心配になるがここで引き下がると負けな気がして言われた言葉に負けじと言い返す。

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