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「…っ、あ、あっ、廉っさん、」 「…ん?」 何度も何度も最奥を突かれてもう何が何だか分からないくらい気持ちよくて気を抜いたら正気じゃいられなくなりそう。 シーツを掴んでいた手を黒川さんに伸ばすとぎゅっと恋人繋ぎをしてくれる。そんな些細な事でキュンキュンする自分が女の子みたいで恥ずかしい。 「好き、っ…」 目を合わせていたらポロっと口からこぼれ落ちた気持ち。 「ふっ」 それを聞いた黒川さんは今までで一番甘い笑顔を向けてくれる。途端、ぎゅーーーっと肺を掴まれたみたいに息苦しくなる。 ……やばい、こんな顔できたんだ。なんか今めちゃくちゃ好きってなった…!! 黒川さんは笑いながらぐっと顔を近付けてくる。 あ、またキスかなと思いぎゅっと目を瞑ると黒川さんが顔を埋めたのは俺の首筋でそのまま右耳にキスされた。 その後、耳元でスッと息を吸う音が聞こえて甘く掠れた声で囁かれる。 「…俺も…愛してる」 「っひ、」 背骨を一本の指でつつ〜っとなぞられたみたいに背中から腰にかけてゾワゾワして全身に力が入る。その瞬間俺の中でなにかがパチンと弾けたような感覚に襲われ、一気に絶頂に登り詰める。 「────ぅぁあ、ぁ」 「あっ、コラ締めんな、っ」 ぐぐぐっと自分の身体に力が入るのがわかる。自分の腹に出たものがかかって恥ずかしい。 黒川さんはやったな、と不敵な笑みを浮かべ俺の腰を掴み直す。 「っえっ、あっ、黒川さぁ、んっ」 それから今までの速さとは比にならないくらいの勢いで好き勝手突かれてさっきまでのは俺に合わせた動きだったんだと気付く。 「や、はや、いっ、イった、から、うっ…あっ」 「ごめん、…っでる、」 「っぅ…゛────!!!」 …黒川さん…イったっぽい…もう頭も身体もグズグズで何も分からない。 黒川さんは俺に覆いかぶさってきて頬擦りしてくる。まぁ重いけどいい匂いするから許す。 「…もう一回…」 「…っは……はぁ…無理、です…って…絶対無理」 すぐに俺の首にキスマをつけてるみたいな痛みが走る。 そんな可愛い事しても体力は戻らない。運動には自信があったのに…。無理なもんは無理。でも黒川さんは諦めようとしない。 「どんだけ我慢したと思ってんだよ。お前なら、」 「無理ですって!琉唯くんの所に正臣さんからのプレゼント取りに行かないといけないし!!」 太ももをさわさわ撫でる手をぺしんと叩いて黒川さんの下から脱出する。 黒川さんは俺のセリフを聞いて勢いよく起き上がった。 「は?親父からプレゼント?聞いてねぇけど」 「俺もさっき琉唯くんから聞いたんですよ」 「…ふーん」 そして床に落ちてたパンツを履き直してベッドから下りる。 「…えっ、どこ行くんですか…」 「すぐ戻ってくる。ちょっと待ってろ」 今はまだどこにも行かないで俺の側に居てって引き止めようとしたけど思ったより全身がだるくて上手く動けず寝室を出ていく黒川さんの後ろ姿を大人しく見送った。

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