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プレゼント side 黒川 廉

セックス後のエロすぎる顔してる華を寝室に置き、急いで書斎へ向かう。正直あと二回くらい出来そうだが叩かれたので渋々諦めた。 いやでもヤバかったなぁ。番ってだけで結構相性が上がるはずだがそんなの比にならないくらい良過ぎて挿れただけでイキそうだった。 やっぱ戻ったらもう一回頼もうかな…。いやいや駄目だ。 嫌われたらどうする。あと大分痛そうだったし無理させたしな。ウンウンと自分に言い聞かせて我慢する。 「…うーん。」 でもやられた。誤算だった。まさか親父が華にプレゼントを用意してたなんて。きっと親父の事だから華の事は調べあげた上で『誕生日プレゼント』として渡したんだろう。 夏休みの真ん中くらいが華の誕生日だ。 華はそれを俺に言わないが、まぁこっちは華の事で知らない事は無い。 デスクの右上の引き出しを開け、俺が用意していたプレゼントを取り出す。少し、いや結構早いが親父からのプレゼントなんて忘れて俺のプレゼントの事で頭がいっぱいになればいいんだ。なんてガキ臭い考えしか今の俺には浮かばない。それくらい華が好きだ。 用意していたのは黒い腕時計と、ここの鍵。それを入れるキーケースだ。 腕時計は卒業してからも普段使いできるようにできるだけシンプルな物にした。俺の中の華のイメージカラーは紫だけど俺は黒が好きだし俺の色を着けている華とか興奮するだろ。俺の華って感じがするし、華には悪いが何より自分が安心する為の時計だ。 だからと言っては何だがここの鍵を入れる用のキーケースは薄い紫にしてみた。もちろん鍵の返品は受け付けないし返品されるとも思ってない。 一方で喜んでくれるかな、なんて俺にしては自信の無い考えが浮かぶ。 喜んでくれるといいな、そう思いながら寝室へと戻った。

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