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ベッドの上には黒い塊。 どんどん近付くと足音に気付いたのかその塊はモゾモゾ動いてベッドの端まで移動してくる。もう少しで落ちる、という所で動きが止まって中から両腕がにょきっと出てきた。 これは…来いって事か? とりあえずネクタイを外しワイシャツを脱ぎゆっくりその手に触れると、そんな細い腕の何処にそんな力があるんだというくらい強い力で掛け布団の中に引きずり込まれる。驚いて落としたペットボトルが部屋の隅に転がっていく。 「…華?」 真っ暗な視界の中、頬にぺたぺたと存在を確かめるように華の熱い手が触れてきて、次に唇にふにっとした感覚。 珍しく華からキスしてくれた。嬉しいけど暗闇なのが惜しくて掛け布団をバサッと捲ると俺に馬乗りになる真っ赤な目をした華と目が合う。うさぎみたいだ。 「ただいま」 「…おかえりなさい…廉、さん…だいすき…です」 裸の身体を俺に擦り付けるように抱きついてきながら何度も啄むママゴトのようなキスをされる。いつもとギャップが凄すぎてそれだけで軽く果ててしまいそうだ。 まぁ俺もやられっぱなしは性にあわないから華の頬、首、肩、脇腹を順番にゆっくり撫でて最後に行き着いた尻をやわやわと揉む。すると背中を反らせてぎゅうっと抱きついてきた。その身体はとても熱くて40度近くはありそうだだった。 そのまま尻の割れ目に指を進めるとそこは既に柔らかくて簡単に指を迎え入れる。俺が触るまでこんなに解れてないのに、もしかして… 「お前…自分でした?」 華の抱き着く身体にぐっと力が入ったのが俺にも伝わる。 少しの間の後、華は意を決したように話し出した。 「…でんわ、切って…寝て、起きて黒川さんが帰ってくるまで、…がまんできなかった、から…」 だめでしたか?とでも言いたげな顔で見つめられてもう気絶しそう。全然駄目じゃないしこんなに表情豊かになるなんて発情期バンザイだ。 俺が興奮を抑えるために溜息をつくと華は真っ赤な目をさっきよりうるうるさせて口をキュッと結んでいる。 慌てて良い子だと言うとふにゃぁっと笑って頬擦りしてくる。 なんだコイツ、華に似た別人か? 「…嬉し、…も、はやくいっぱい触って、おねがい」 またまた普段は絶対に言わないような事を言われ固まっていると震える指先で俺のベルトを外そうとする華。 もう限界だ。 健気な華に帰ってきてからずっと抑えていたのが爆発する。

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