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「…っ、だから、…だから…あの…」 黒川さんの下に寝転がったまま手を掴んで繰り返す俺。 汗や涙でぐちゃぐちゃの顔はきっと酷くて見てられないだろう。 でもずっと手を掴んだままモジモジするのもいけないし、覚悟を決めて胸いっぱいに息を吸う。 「つづき!つづきっ、する!」 緊張であまり大きい声は出なかったけど、静かな寝室だと聞こえないわけがない。 い、言ってしまった〜…! 「…お前なぁ…うーーーん…」 「……続きする…」 ながーいため息の後に難しい顔をした黒川さん。 本当に怖くないのを証明するためにもう一度繰り返すと、瞬きしてる間に黒川さんの顔が見えなくなるくらい近付いていた。 「!!」 「かわいい」 ちゅっ、ちゅ、と髪や頬、唇や首にキスをされてくすぐったい。 また腰を掴み直す手は今度は優しくてホっとする。 嬉しくて幸せでドキドキしている俺は、後孔に触れているバキバキの黒川さんの黒川さんに気付いていなかった。 「っっっ!!!」 いきなり最奥の壁まで届くんじゃないかというくらいの勢いで襲ってくる衝撃。 突然の挿入に声も出ない。 「っひ…、っ、あっ…」 「気持ち良い?」 はくはく無駄に動かす口は音を発さずに役に立たない。 ちゃんと気持ち良いって、怖くないって言いたいのに、ベッドが悲鳴をあげるくらい思いっきり腰を動かされて中々返事ができない。 「っ、きもち、ぃい、…んッ、」 「そりゃよかった…俺も気持ち良いよ、…」 やっと返事ができたのに、そんなのわかってるって感じでまたキスの雨を降らしてくる。 かっこよくて優しくて大好きな黒川さん。 俺を見つめる黒い瞳は、俺のことがとても大事だって言っているようで心臓がギューッと苦しくなる。 好きより大好き、大好きよりもっと好き。 愛してるはまだ俺が言うには早いから、せめてこの気持ちの10分の1でも伝われ!と思いながら黒川さんの首に両腕をまわした。

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