221 / 225

5 side 金条 華

心臓がバクバク大音量で鳴り響く。 廉さんにドキドキしているからなのか、ヒートのせいで心拍数が上がっているのか分からない。 ドキドキだったらいいな、なんてひっそり思う。 獣のように息を荒くした廉さんを見るのは本当に久しぶりで、それだけで軽くイキそうになった。 「何か辛かったら言えよ」 「ぁっ…ぅ…」 こくんと頷く。 辛いことがあっても大丈夫だ。好きって気持ちだけで、4年も廉さんを待つ事ができたんだから。 大好きな真っ黒い瞳。 その瞳に、また俺が映ったのが嬉しくて胸がきゅうっと苦しくなる。 長い腕の檻の中。綺麗な顔が近づいてくる。 少し開いた口から覗く鋭い犬歯。α特有のそれで、下唇をやわく噛まれた。 微かな期待に口を小さく開く。 少し荒くあつい舌が滑り込んできて、食べられるという表現もあながち間違いではないくらいに、長く激しいキスをした。 「ぅ、ンっ、んぅ…」 離れていく唇を追いかけて、舌先に吸い付く。ちゅぅっと唾液をすすると、離れた唇がまた戻ってきて、軽く下唇をあむっと食まれて終わった。 …もっとしたかった。少し残念。 唇がちょっと痛いけど、全てが嬉しくて幸せで、すぐに痛いのなんか気にならなくなる。 「服、邪魔だな。脱がせてから寝せればよかった」 恨めしそうに、俺の着ているスウェットを睨む廉さん。 言葉だけ聞くと、落ち着いているように聞こえる。 だが、声音から『今すぐ身ぐるみ剥がして喰い尽くしたい』という激情がヒシヒシと伝ってきて、背中がゾクゾクした。 「っ、ぬぎます」 廉さんが邪魔だと思ってるなら脱ぐに決まってる。 暑いし、どうせ今から脱ぐことするんだから。 スウェットに手をかけた瞬間、廉さんにその手を掴まれる。 「?」 「待って…先に一回出さないとヤバいかも」 グッ、と押し付けてきた昂りに、驚いて腰を引こうとする。が、仰向けなのでそれは叶わない。 こちらの驚きも知らず、ゴリゴリと擦り付けられる昂り。かなり、結構、とても、すごく張り詰めていて苦しそうだ。 「ン、ん、…っふ」 服越しなのに熱くて、もどかしいけど十分に気持ちいい、未経験の刺激だった。 なにこれ、こんなのしたことない。 だんだんと激しくなる揺れに、ベッドが悲鳴を上げ始める。 お互いに腰の動きが止まらない。 「アッ、はぁっ、もっと…!」 「…ン、…」 両手を背にまわしてしがみつく。 応えるように強く抱き返されると、それだけで嬉しくて後孔が疼いた。

ともだちにシェアしよう!