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第5夜 第17話
後孔が熱くて熱い吐息が漏れる。
優斗さんのが熱いのか俺のナカが熱いのかよくわかんねー。
じんじんと疼く後孔にたまらず腰を上下させはじめた。
腰浮かせて出ていく感触に息飲んで、腰落として深く挿ってくる感触に荒く息吐き出して。
「……優斗さん……っ……やば……い、すげ……気持ちいい……」
思考力なんてなくなるくらい快感に頭のナカを侵される。
優斗さんは目を細めて俺を見つめてるけど自分から動くことはしないで俺の息子を緩く弄ってた。
「俺も気持ちいいよ、捺くんのナカ。熱くて俺のすごく締めつけてる」
甘すぎる声に、もっと気持ちよくなってほしくて腰を動かすスピードを速めた。
でも結局俺の気持ちいい部分にあたるようにばっかり動いてしまう。
なんか、まじでヤバイ。
「ゆうと、さん……っ」
肩に手を置いて腰振って、顔近づける。
「なに?」
少し意地悪く微笑む優斗さんにねだる。
「キス、したい……っん……、あと……っ」
「あと?」
わかってるはずなのに、焦らす優斗さんに耐えきれずにキスした。
身体密着させて、咥内に舌ねじ込んでってしてたら、急に優斗さんの両手が俺の腰に添えられて、一気に下から突き上げられる。
「……ンンッ」
絡めようとしてた舌を絡め取られて甘噛みされた。
今度は俺の舌がフェラされるように舐められて吸われて上からも下からも刺激が増えて頭がクラクラする。
「……ッ……ふ……ン……っ」
ぐちゅぐちゅ聞こえてくるローションが結合部から溢れる音が響いてきて、興奮が増す。
どんどん吐射感がせりあがってきてキスすんのもきつかったけど解放してもらえねーで、苦しい、けどめちゃくちゃ気持ちいい。
「ん、ッ……ンン」
肌と肌に挟まれた俺の息子も膨張しきって限界ってくらいに涎垂らしまくってる。
「……っ……ゆ、……とさ…ん」
キスの合間の息継ぎに呼吸もよくできねー状態で、イキそうって言おうとしたけどまたキスされて言葉も喘ぎも飲みこまれる。
「ン、っぁ、ん」
もうほんとやべー。
頭の中が白くなってきて、後孔から感じる快感が強すぎて身体が痙攣する。
優斗さんのものは執拗に前立腺を擦っていくから、ほんと、やばい。
弾けそう――……っていうか、イキそう。
ギュッと優斗さんにしがみついて近づいてくる絶頂感に堪えるように身体を竦ませた。
「っあ、ん」
ああ、もうマジでイク。
そう思った瞬間、ぐっと腰を持ち上げられて、ずるっと優斗さんのものが出ていってしまった。
腕が背中に回って、また視界が反転する。
背中に敷かれた布団を感じる間もなく脚を抱えられて一気に深く挿入された。
「ッん」
勢いよくつきあげられて揺さぶられる激しさに布団を握りしめる。
俺を見下ろしながら腰を打ち付けてくる優斗さんは欲にたぎった目をしてた。
俺を追い詰めるように深く突き刺さしては出てって、そして前立腺を執拗に擦ってきて。
「……ん、ッく、ぁ、ゆー……とさ、んっ……も、イク……ッ」
頭の中も激しく揺さぶられてるみてーにぐらぐらする。
吐射感と、それだけじゃねー、後孔から電流のように全身に走る快感。
「…ッ……イ……って、いい、よ?」
荒い息を吐きながら少し余裕のなさそうな優斗さんは俺の片脚を肩に乗せると一層深く押し込むように腰を押し付けてきた。
バシバシ肌のぶつかる音と、そして空気にさらされてた俺の息子が優斗さんの手の中に戻る。
「ッは、っああ」
ぐっと尿道を押し開くように爪が食いこんできて、痛みと、でもそれよりも強い快感に腰が跳ねた。
びくびくと俺のものが痙攣して先端から白濁を飛び散らせる。
その解放感に気が緩んだのは一瞬で。
「……あッ、んぅ、ちょ、ッあ」
白濁を吐き続けながらガツガツと後を犯されて射精とは違う絶頂に目の前がスパークした。
「っあ、あ、く」
身体中が激しく痙攣して後孔がぎゅっと締まるのが自分でもわかる。
俺が絶頂を迎えている間も腰を打ちつけていた優斗さんのモノが膨らんで脈動すして、すぐあとにナカで熱いものが吐き出されたのを感じた。
「……っ……ぁ」
律動が少しづつ遅くなってく。
全部吐き出したのか少ししてから優斗さんが荒いため息を吐き出して動きを止めた。
ずる、っと抜けていく感触に全身から力が抜ける。
頭も視界もぼんやりして乱れた呼吸のまま胸を上下させてたら優斗さんがのしかかってきて唇を塞がれた。
お互い酸欠っぽいのに舌絡めまくる。
汗ばんだ身体同士が密着してんのも、俺が吐き出した白濁が腹のあたりを濡らしてるのさえどうでもいいくらいに気持ちいい倦怠感に包まれてた。
「……は……ぁ」
ざらついた舌が咥内を這って、そして唇を舐めて、最後にリップ音を響かせて離れてく。
こつんと今度は額同士がぶつかって、間近で見つめ合った。
「気持ちよかったね?」
「……ん」
俺の方が若いのに俺よりも先に呼吸を整えてる優斗さんは笑いながらついばむようなキスを何度も落としてきた。
全部が心地よくてぎゅっと優斗さんにしがみつく。
甘えるように肩に顔埋めて、しばらく肌越しに伝わってくる心臓の音と体温を感じてた。
「……このままだと寝てしまいそうだな」
頭上で優斗さんが苦笑混じりに呟く声がして、俺は顔を上げた。
「眠くない? 捺くん」
確かに身体はイイ感じにだるいからこのままじっとしてたら寝そうな気はする。
「いまは大丈夫」
でもまだこのままでいたかったから、抱きついた手を緩めることはしなかった。
逆に離れていかねーようにってほんの少しだけ力を込めたくらいだ。
それに気づいたのか優斗さんが小さく笑った。
「お風呂入ろうか」
「うん」
「じゃあ」
「……うわっ」
頷いたけどもう少し後でって言おうとしたら抱きついた俺ごと抱えて優斗さんが起き上がった。
慌てて優斗さんの首にしがみつく。
まるでコアラみたいに情けなく抱きついている俺。
優斗さんはやっぱり笑いながらそのまま俺を抱っこして客室に設置してる露天風呂に向かった。
しかし……ほんとさりげに優斗さんって力あるよな。
俺、優斗さん抱えて歩けるかな、なんて思いながらテラスに下ろされる。
結構広い作りで檜造りの露天と、チェア、あとはちゃんと簡易洗い場も設けてあった。
いい加減俺も優斗さんから離れて洗い場に座る。
「洗ってあげる」
そう言って優斗さんが頭からシャワーをかけてきた。
5月下旬の夜は少し肌寒いけど、火照ったままの身体にはちょうどいい気温。
熱いシャワーに汗とか吐き出した白濁が流されていく。
されるままに優斗さんに頭や身体を洗ってもらって、俺も洗い返してあげた。
というか……洗いあってたら少し興奮。
息子が反応しかけて、さすがに風呂入ってるだけで勃つのも気恥ずかしかったから急いで泡を流すと湯船につかった。
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