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第4話(スティーブ)

朝起きて、まだ同じ気持ちだったらデートに誘うと決めた。 眠りにつく前に、寝室のガラス張りの天井から星空を眺めながら誓った。 勿論、防弾の超硬化ガラスだ。 なぜ、彼なんだと聞かれても、自分でも分からない。 あれから、任務が終わるたびにマイクの花屋へ通った。 数ヶ月に1回か2回程のペースだが、こんなにも一つの場所へ足を運んだのは初めてだ。 花の良い香り、穏やかな空間。他愛の無い会話。 今まで、感じた事の無い感情だった。 ゆっくりと、まるで雪が降り積もるように胸に何かが押し寄せた。 穏やかな感情と、彼に触れたいという胸を焦がすような相反する気持ち。 話したい。知りたい。見つめたい。触れたい。 彼が欲しい。  黒い瞳が印象的だ。 柔らかそうな茶黒の髪に触れてみたいと思った。

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