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第13話(マイク)
今日もシリアルにミルクをかけただけの適当な朝食をとり身支度をすませる。
自分は割とポジティブな人間だし、人間関係には執着しないタイプだと思っていた。
「結構、いや、かなり憂鬱だな、、、」
スティーブの事を考えると何となくモヤモヤした気持ちが晴れない。
まぁ、デートをすっぽかされたら誰でもモヤモヤするか。
「飲みにでも行こうかな」
大学院時代の親友2人、エマとメイソンへと連絡を入れた。
エマは裸子植物が専攻の赤毛の女子。メイソンは古代種子の発芽について研究しているメガネに短髪の太っちょ男子だ。
要は植物オタク仲間。
人付き合いは狭く深く派だ。
友達が2人しか居ない訳じゃないけど、気軽に飲みに誘えるのは2人しか居ない。
『金曜に20:00いつもの店に集合』
2人からの返事は早かった。
約束を取り付けて、一階の店舗へ向かう。
咲き終わりの花達で小さなブーケを30個ほど作ると、大きなバスケットへ入れた。
配達車に花を積み込みマリアンヌ子供福祉施設へ花束を届けるために向かう。
喜ぶ子供達を見れば少しは気分も晴れるだろうか。
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