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第18話(スティーブ)

セシリオ•カルバーリョは、アームを思いっきり振り抜いて氷の柱を砕いた。 そして、そのまま首元を絞め上げていたスティーブを金属のアームで思い切り吹き飛ばす。 スティーブは、壁に背中から激突する前に身体を捩り体勢を整え回転しながら着地した。 そして着地したと同時にバネの様に飛び上がりセシリオの背後から両膝で突き倒す。 セシリオの巨大は前のめりに倒れる。 そこへ戦闘へ戻ったダイヤモンドが、セシリオのアームの先に付いたFNH F2000アサルトライフルを奪いに飛びついた。 ライフルから発射された弾がダイヤモンドに直撃していたが傷一つ無い。 ダイヤモンドは華麗にライフルを奪いワイルドへ投げた。 反対のアームにあった電磁バトンは既にレッドが使用不能なまでに焼尽していた。 「アイスマン、確保しろ」 アイスマンはセシリオの両腕、両足を氷の鎖で身動きを取れなくした。 スティーブはセシリオの背中に乗り掛かりFNH F2000アサルトライフルを後頭部へ押し付けた。 「なぜモニカを襲った?」 セシリオはワイルドの顔をチラリと見ると不気味な笑みを浮かべる。 「まだ始まったばかりだ、焦るな。エージェントワイルド」

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