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第27話(マイク)

夜の藍と朝のオレンジが混ざり合う薄暗い早朝に目が覚めた。 窓から差し込む朝日ごしにスティーブの美しい顔が目に入った。 首、肩、胸、腕と全てが美しい筋肉を纏っている。 ずっと憧れていた人が隣で眠っているのは、何とも不思議な感覚だ。 しかも 「好きって言われた、、、」 もう、彼のような完璧な男から好かれる要素が全く分からないが。 そんな事を考えるていると、向かいで眠っていたスティーブの目が開いた。 「おはよう」 スティーブの目尻が下がった。 「おはよう。君は毎日こんなに早起きなの?」 「いつもはもう少し遅いよ。シャワー浴びてくる!君も着替えを準備するからシャワーを、、、」 「了解」 スティーブは腕を軽く引き寄せキスした。 「一緒に?」 「別々で!まだ緊張するから!」  マイクは言い捨ててバスルームへ急いだ。 甘い。甘すぎる。 耳まで真っ赤な自覚はある。 シャワーで水でも浴びるしか無い。

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