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第30話(スティーブ) 

マイクはいつもの時間になると1階の花屋へ降りて行き店を開けなければいけない。 2人は一緒にマイクの家を出る。 「今日こそ食事デートへ行こう」 僕は夜にマイクとデートの約束をした。 一昨日すっぽかしてしまったデートのリベンジだ。 約束を取り付けて1階で別れる。 「19時にここへ迎えに来るよ」 「ありがとう」 チュッ 触れるだけの小さなキスで別れた。 こんなに舞い上がっている自分に驚く。 誰かを愛して、愛される事に大きな喜びを感じていた。 こんなにも心が満たされている。 心がギュッと絞られるような甘い疼き。 僕は本当にマイクが初恋の相手なのかもしれない。

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