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第32話(スティーブ)
マイクとの時間はいつもあっという間だ。
何気ない会話が弾む。
他愛の無い日常。
もしかしたら、自分が一番欲しいものなのかもしれない。
食事の後、2人は車へと乗り込む。
「スティーブ今日はありがとう」
マイクはほろ酔いだ。
酒は意外と弱いらしい。
ちなみに、僕はザル。血中アルコールを即座に分解されるから酔った事が無い。
「こちらこそ。デートのリベンジに付き合ってくれてありがとう」
マイクの唇へ軽く触れてキスをした。
それだけで胸が苦しく熱くなる。
甘い空気が流れる。
離れ難い。
「うちくる?」
マイクも同じ気持ちでいてくれた。
最高に可愛い誘い文句だ。
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