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第42話(スティーブ)
その通信が入ったのは、ちょうどグランド博士と古代種子の花をWIAニューヨーク支部へ移送し終わった時だった。
ピッピッ
通信機が鳴る。マイクからの連絡だ。
「マイク!どうした?」
「エージェント•ワイルド!久しぶりだな!」
「エージェント•フォスター!?何でお前がマイクの通信機を持っているんだ!!」
「理由が知りたければ長官に聞け」
「おい!今どこにいる?マイクは無事なのか?」
「ああ、マイクは無事だ。俺の腕の中だからな」
エージェント•フォスターは笑いながら通信を切った。
「どういう事だ?!」
頭に血が登っている様子のワイルドに、レッドが心配そうに声を掛けた。
「大丈夫か?」
「マイクがエージェント•フォスターと一緒にいる。何かあったのかもしれない。長官に確認して来る」
スティーブはニューヨーク支部の通信室からスミス長官の長官室への直通連絡を入れたが繋がらない。
「クソッ」
「ワイルド、落ち着け!マイクが持っている通信機の位置情報は?」
「確認してみる」
ピッっと音が鳴り、位置情報が出た。
そこはまさかのワイルドの自宅だった。
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