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第54話(マイク)
スティーブの逞しい腕の中で目覚めた。
「おはようスティーブ」
起きていたスティーブは目尻を下げて微笑んだ。
「おはよう」
いつものスティーブだ。
「朝食を食べたらam8:00にブリーフィングだ。その前にシャワーは?」
「うん、シャワーに行きたい」
「一緒に?」
「はいはいok」
2人でシャワーを済ませた。
朝から甘い甘いキスのシャワーも一緒に。
一階に降りるとキッチンは既に騒がしい。
「おはよ、スティーブ!マイク!スムージー飲む?」
ダイヤモンドは、野菜や果物をジューサーにかけている。
「ありがとう」
レッドは大きなバスケットからパンを取り出す。
「トニーズベーカリーのパンは?サラが朝から差し入れてくれたぞ!サラは本当にセンスが良い。ここのバケット最高〜!」
ハントは無言でコーヒーを啜っている。低血圧なのか超不機嫌そうだし、何か睨まれたので近づかないでおこう。
ブライアンはキッチンには居なかった。
何となくホッとしていたりする。
am8:00リビングに集まる。
ブライアンも時間通りにきた。
大きなモニターに現れたのは派手な金髪にピンク色のメガネをかけた女性だ。
「おはよ〜ございます!ガルシアです!皆さんお泊まり会楽しそう〜!」
なんか、すごい女性だ、、、お泊り会w
「ガルシア、ロンドン支部からの報告を」
「はい!まずはマイク初めまして!」
「Hi!」
「あなたのお婆さまアイヴィのPCは遠隔操作で中を見させて頂いたわ!あと、ペーパー資料はロンドン支部からスキャンして全てデジタル資料にして貰った。
マイク、あなたの言う通りアイヴィは、デウスの研究に関わっていた。リカルド•アスナール博士から依頼され古代種子を育てていた記録が見つかったの」
「なにか手掛かりはあったか?」
「多アリ!!PCには何も見つからなかったけど、コレを見てください!」
モニターにはペーパー資料をスキャンした画像が出た。
「この書類の端にある走り書きを見て!」
そこには
D·ギャレット
H·ターナー
という走り書きがかった。
「エージェント•ギャレットとエージェント•ターナーか」
ブライアンが驚いたように呟いた。
「エージェント•ターナーが黒幕か」
「そんな、、、」
みんな、一様に驚いている。
「エージェント•ターナーって誰?」
「機密情報アクセスはレベル8。WIAニューヨーク支部長だよ」
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