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第56話(マイク)
「マイク、君はしばらくこの家で生活してもらいたいんだけど、いいかな?まだ自宅へ帰すのも危険だしターナーが関わってる以上、WIAの関連施設は全て危険なんだ」
「大丈夫なんだけど、、、」
「なにか問題でも?」
「こんな緊急事態に、ホント申し訳無いんだけど」
「何でも言って」
「俺は花屋で生計立てて、、、
今日もレストランやホテルへ花の定期配送があるし、花の仕入れは止めないといけないし、色々と処理しなきゃなんない仕事があるからPCだけでも取りに行きたい、、、です!」
なんか、スゲー言い難いけど。小さな花屋でも俺の大事な仕事で、10年守った店をこんな事で失いたく無い。この歳で経営傾いて路頭に迷うなんてマジで勘弁したい!!
うぅ、皆んな引いてる?!
「いや、マイク大事な事だよ。他にも必要な物があればサラに取りに行かせるよ。当面の必要な物もサラが準備するから」
「ありがとう!」
助かった。俺には俺の仕事がある。
スティーブのように世界を救う仕事じゃ無いけど。
何もせず彼氏の帰りを待つだけの人生はお断り。
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